9日、オーストリア・グラーツで日本代表が合宿をスタートさせた。オンラインで取材に応じた森保一監督は、コロナ禍で活動できることに感謝し、13日のパナマ戦、17日のメキシコ戦に向けて準備を進めると語った。

上写真=森保監督が選手たちに語り掛ける。日本代表は9日にオーストリアで合宿をスタートした(写真◎JFA)

すべてにおいてレベルアップを

「昨日(8日)の夜にグラーツに着いて、こちらはかなり寒いです。気温5℃くらいでした。今回、ヨーロッパでプレーしている選手たちで活動を行ないますので、この寒さにも慣れているのかなと思っています。
 今回の活動においては、10月の代表活動をさせていただいて、成果と課題というのを整理し、11月の活動に当たりますので、すべてにおいてレベルアップできればな、と思います」

 本日、9日からオーストリアのグラーツで代表活動をスタートさせた日本代表の森保一監督は、オンラインで取材に応じ、改めて今回の合宿と2つの親善試合に向けた抱負を語った。

 ヨーロッパで新型コロナウイルスの感染が拡大している影響により、合宿直前に所属クラブが派遣を拒否したために堂安律が不参加になるなど、今回の活動そのものが実現できるかどうか、直前まで不透明な部分もあった。森保監督は「活動が難しくなることも考えておかなければならないと思いますが、われわれにできることは、日々、われわれにできる最善の準備を試合に向けて続けていくことだと思うので。(開催)可否については決定に従いますが、しっかり準備していきたいと思います」と心構えを語ったが、依然として楽観できる状況ではない。

 ただし、合宿ではホテルを貸し切るなど、10月シリーズと同様に、感染対策を徹底して活動すると森保監督は説明。直前で所属クラブの選手に陽性者が出たために奥川雅也に不参加の可能性が浮上しているが、堂安以外のドイツ組を含め、その他の招集メンバーは現時点では予定通り、活動できる見込みだという。

 日本代表は13日にパナマ戦、17日にメキシコ戦に臨む。この2試合でも前回同様になるべく多くの選手を試して、ベースの確認と戦術的な柔軟性の獲得に努めることになる。

「10月の活動を踏まえて、レベルアップを目指していきたい。所属チームとわれわれ日本代表でプレーするときに、選手が迷いなく、練習や試合に臨めるようにしたいと思っています」

 コロナ禍で臨む2度目の代表活動。濃密な2週間にしたいと指揮官は語った。


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