日本サッカー協会(JFA)は8月1日夜、急きょオンラインで記者会見を開き、U-19日本代表候補選手1名から新型コロナウイルスの陽性反応があり、感染が確認されたと発表した。この結果を受けて1日から5日まで予定していたトレーニングキャンプは中止となった。

上写真=1日から始まっていたU-19代表候補合宿は中止となった(写真◎Getty Images)

集合後の検査で感染が判明

 U-19日本代表候補選手たちは、本日8月1日から5日までトレーニングキャンプを行なう予定になっていたが、集合時に参加者全員に対して実施したSmartAmp法およびPCR検査の結果、選手1名から新型コロナウイルスの陽性反応が認められた。

 SmartAmp法は検査後、1時間ほどで判定結果を得ることができる検査方法で、朝10時に検査したところ、一人の選手の陽性反応を確認。慎重を期してその選手に対して2回、3回と検査を行ない、同時にPCR検査も行なって18時頃に陽性判定となり、保健所に連絡した。

 これまでのところ、当該選手に発熱等の体調不良の症状はなく、今後は保健所の指示に従って対応していくことになる。当該選手以外の検査結果は全員陰性で、これまでのところは他の参加者から体調不良などの報告はない。また、保健所により参加者に濃厚接触者がいないことが確認されている。

 会見に出席した反町康治技術委員長は「(当該選手は)ひとりで集合場所に来ました。公共の交通機関も使わず、タクシーで集合場所のホテルに着いてから、そのまま指定された部屋に入って、検体を取るなどしています。ガイドラインに従い、誰とも接触はしておりません」と検査までの流れを説明。協会が定めるガイドラインに従えば、「結果が陰性だった選手たちで練習をすることもできたが、安全を考えて本日の練習は行なわず、中止を決定した」と合宿中止を決定した経緯についても語った。

 今回のキャンプは26名が参加予定でJリーガーのほか、大学生も候補選手となっていたが、プライバシー保護の観点から当該選手の氏名は公表しない方針。1日時点でスタッフを含め、何人に検査を実施したのかについても公表されていない。

 JFAでは「JFA サッカー活動の再開に向けたガイドライン」を定めており、トレーニングキャンプを実施する際には、日本代表活動に特化した「JFA育成年代日本代表 国内トレーニングキャンプガイドライン」に基づいて感染防止対策に努めてきた。今後も引き続き、十分に対策した上で活動していくとしている。


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