日本サッカー協会は21日、オンラインで技術委員会を開き、委員会後に反町康治技術委員長がブリーフィングを行なった。今後の指針について説明する中で、森保一監督についての印象と兼任監督への考えについても語った。

上写真=東京五輪が1年延期になったことで日程面など、森保監督がA代表と五輪代表を兼任することに問題が生じる可能性もある(写真◎Getty Images)

兼任監督について現時点では何とも言えない

 Jクラブを率いる監督として、森保一兼任監督監督(A代表と五輪代表)と何度も対戦経験がある反町康治技術委員長は、ブリーフィングの中でその印象を問われ、次のように答えた。

「森保さんのチームとは実際に対戦していますので、そのときの印象から言うと、非常に整理整頓されていて、個人の良さも含めてチームの力を最大限に引き出しているなと。それと同時に相手をしっかり分析して、本当に監督としては尊敬に値する人だという印象を持っています」

 Jリーグで互いにしのぎを削っていた時代を振り返り、反町技術委員長は、サンフレッチェ広島を3度、J1チャンピオンに導いた森保監督の手腕に敬意を表した。

「代表になってからは、彼も言っているように縦軸と横軸を考え、日本人のスタッフも含めて取り組んでいることで、下からの突き上げが多くなってきている。それは間違いないと思います。やはり、これは兼任でやっているメリットだと思います。
 来年の東京オリンピックに出る選手が、そのまま日本代表になってもおかしくない。そういう選手がたくさんいるじゃないですか。ケガしている安部(裕葵)も、もしかしたら戻ってくるかもしれないし、久保建策もそうですし。そもそも(東京五輪代表は)U-24ですから、(五輪とA代表を)二つのグループに分けるのではなくて、一つのグループとして考える時代に来ていると。そう考えた場合に、森保監督がずっと築き上げてきたものは間違っていないと思います。
 もちろん、結果で色々言われるのは代表監督ある以上、仕方がない部分はある。私もそうでした。メディアの方々は喜ぶのか悲しむのか、たくさん文章を書いていただくのはお任せしますが、森保監督がブレずにやっているのは見ていても分かります。そして彼は、そういう性格です」

 兼任監督であることのメリットについても、新技術委員長は言及した。ただ一方で、五輪が1年延期となったことにより来年以降、カタール・ワールドカップの予選を戦い、五輪チームも強化するという仕事が難しくなる可能性がある。

「田嶋会長も話されてたように、現時点では(兼任監督について)何とも言えないというのが率直なところです。というのは、オリンピックが1年延びたことによって、インターナショナルマッチデーが当然、重なっている中で、どう強化していくのか。これは逃げているわけではなくて、本当にまだ日程が分からないので、日程が分かってからじゃないと(何も言えない)。重ならない可能性も実際にあるし、仮定の事は話しても仕方がないと思います。あらゆることを常に頭に入れながらも、現時点ではそういう話は一切挙がっていないですし、きょうの技術委員会でも、まったくそういう話には至っていません。至ることができないというのが、現状です」

 兼任にメリットがあるものの、日程など現実的な問題が生じる可能性もあるだろう。ワールドカップ予選のスケジュールが固まり次第、技術委員会で、兼任について議論することになる。

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