Jリーグは15日、『2020年度 第2回臨時理事会』を開き、終了後にメディア向けWEB会見を行なった。会見に出席したJリーグの村井満チェアマンは、今後リーグ運営経費を削減し、各クラブを支援していく意向を示した。

上写真=WEB会見に出席した村井チェアマン(写真はスクリーンショット)

『中期計画2022』を凍結

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、臨時理事会では2020シーズンの大会方式変更、Jエリートリーグの中止、クラブライセンスの交付・取り消しに関する特例措置、リーグ戦安定開催融資規程に関する特例措置が決議された。

 大会方式変更に関しては「降格なし」の特例措置や、リーグ成立の基準試合数(全試合の75%かつ、全クラブが50%以上)など、すでに発表されていた事項が正式に決まった形となる。

 なお、Jリーグは5月27日までの公式戦の延期を決めており、再開日程も白紙の状態となっているが、これについて村井チェアマンは「沈静化を持つ状況に変わりはない」とし、「従前の2週間刻みではなく、1カ月タームでどんな手が打てるかを検討している」と語るにとどまった。ただ、代表ウィークでの公式戦開催や、ルヴァンカップの大会方式の変更などが議題に挙がっていることを明らかにした。

 また各クラブの財務面を支援するため、ライセンスに関する特例措置や、融資に関する特例措置が決議されたほか、Jリーグが2022年にかけて事業目標に定めていた『中期計画2022』の凍結も決まった。村井チェアマンは「コロナ対策にすべてのリソースを集中して備えていく」と意図を説明し、toC戦略(ファンへの取り組み)の予算として計上していた約20億円などが新型コロナウイルス対策に充てられることとなる。

 政府による緊急事態宣言が発令された4月7日に新型コロナウイルス感染症緊急経済対策が閣議決定され、スポーツ団体へのサポートも期待されるが、具体的な支援金額などは決まっていない。そういった現状を踏まえ、村井チェアマンは「スポーツという公共財、スポーツ文化を守るために、他の競技団体と一緒に政府へ政策提言をしていくことも考えている」と話した。


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