1月18日、INAC神戸レオネッサがストライカーの獲得を発表した。日テレ・ベレーザのエースで、4季連続得点王に輝くFW田中美南だ。ライバルの得点源を招き入れ、I神戸は2020年シーズンの覇権奪回を狙う。

上写真=ベレーザの絶対エースだった田中。I神戸でもゴール量産が期待される(写真◎J.LEAGUE)

リーグ優勝を目指しましょう

 日本でも有数のタイトルホルダーだ。2012年から所属する日テレ・ベレーザで、なでしこリーグ優勝5回(2019年で5連覇)、皇后杯優勝4回、なでしこリーグカップ優勝4回。個人タイトルも、2015年から5期連続でベスト11に選ばれ、リーグ得点王にも2016年から4季連続で輝いている。リーグMVPも2季連続だ。
 
 INAC神戸は、そんな『大物』を獲得した。しかもライバルチームから。今回の補強は2013年以来、優勝から遠ざかっているチームが本気でタイトル奪還を狙っている証左だろう。

「今シーズンからお世話になります田中美南です。素晴らしい環境、街、新しい選手、スタッフの方々と共に戦えることを楽しみにしています。自分自身の成長と共にチームに貢献し、リーグ優勝をしましょう! 応援よろしくお願いします!」

 田中自身はこの移籍で、クラブで手にできる、ほぼすべてのものを手にしたかのような現状を変え、さらなる成長を求めたのかもしれない。

 今年7月には、東京五輪も控える。これだけの実績を誇りながら、まだ代表では地位を確立したとは言い難い。実際、3季連続得点王だったにもかかわらず、昨年は女子ワールドカップに臨む代表としてプレーすることができなかった。環境を変えることがプラスに働くかどうか。I神戸には現代表の顔である岩渕真奈がいる。二人でゴールを量産すれば、当然、代表でもそのユニットは大きな武器になる。

 田中の本気とI神戸の本気。そして、その先にある東京五輪――。相思相愛と思われるこの移籍が2020年にどんな変化をもたらすのか、注目される。


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