高校サッカー選手権2019の準決勝が埼玉スタジアムで行なわれ、静岡学園(静岡)が矢板中央(栃木)に勝利し、24年ぶりに決勝進出。J1鹿島に入団が内定しているMF松村優太の今大会ゴールが決勝点となった。

上写真=松村のPKが決まり、静岡学園が決勝進出を果たした(写真◎小山真司)

■2020年1月11日 全国高校サッカー選手権準決勝(埼玉スタジアム2〇〇2)
静岡学園 1-0 矢板中央
得点者:(静)松村優太

有言実行の決勝点

 劇的な幕切れだった。表示された3分のアディショナルタイムが経過し、後半終了の笛がいつ吹かれてもおかしくない状況で、静岡学園のMF松村優太がMF小山尚紀とのワンツーでゴール前に侵入。ドリブル突破を仕掛けた松村が矢板中央のMF靏見拳士朗と衝突し、ホイッスルが吹かれる。主審はペナルティースポットを指差した。

「(PKを)取った自分が蹴る、というのは決めていました」

 大観衆が固唾をのんで見守る中、右足インサイドで力強く放たれたキックがゴール右スミに突き刺さり、そのまま試合終了。「終わりの笛が聞こえないくらい興奮しました。みんなが喜んでいるのを見て、勝ったんだな、と」。待望の今大会初ゴールが、静岡学園をファイナルに導く決勝点となった。

 今大会では対戦相手の厳しいマークに苦しみ、なかなかシュートまで持ち込めず無得点の試合が続いたが、「自分は大舞台に強い」と焦る様子はなかった。そして「打てるときは打っていこう」という意識で臨んだ準決勝では、両チーム最多のシュート6本を記録。武器であるドリブルでも果敢に仕掛け、最後の最後で有言実行。「自分で言うのもなんですけど、こういうことだな、と(笑)。しっかり(勝負強さを)表せて良かった」。笑顔で大物ぶりをアピールした。

 静岡学園の決勝進出は、鹿児島実と両校優勝となった第74回大会(1995年度)以来24年ぶり。13日の決勝に勝利すれば、同校初の単独優勝となる。対戦相手の青森山田(青森)について、「高体連の中で一番強いチームだと思う」と敬意を払いつつ、「自分たちのスタイルを貫けば十分戦える」と自信。「ここまで来たら日本一しか狙っていない」。“シズガク”の10番を背負うエースが、名門の歴史を塗り替える。

取材◎多賀祐輔 写真◎小山真司、福地和男

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