準々決勝で惜しくも青森山田に敗れたが、選手権3回目の出場でベスト8という好成績を残した昌平(埼玉)。中でも、圧倒的なテクニックで攻撃をリードした2年生、須藤直輝の活躍が光った。

上写真=1年時から10番を背負い、今大会ではキャプテンマークを巻いた須藤(写真◎佐藤博之)

大会2得点でチームの躍進に貢献

「好きな選手はロナウジーニョ」と語る昌平の10番、須藤直輝が大舞台で異彩を放った。特に、足の裏を多用するトリッキーなフェイントは本家にそっくり。試合前には動画サイトで元ブラジル代表の“魔術師”のプレーを見直し、「自分がやっている技は、ほとんどロナウジーニョがやっている技」というほど。昨今、耳にすることも少なくなった『ファンタジスタ』という言葉も、須藤にはよく似合う。

 華麗なボールスキルで観客を魅了するだけでなく、しっかりと結果も残した。初戦となった興国との2回戦で先制ゴールを挙げ、準々決勝の青森山田戦でも1得点。「全国の舞台でゴールを決められたのは自信になった」。惜しくも準決勝に進出することはできなかったが、今大会を振り返って「自分のプレーを出せたと思います。(青森)山田相手に通用するところもあると確認できたので、今後につながるかなと思う」と、手応えをつかんだ。

 今大会では2年生ながらキャプテンマークを巻いて出場。主将の3年生が先発を外れたことにより回ってきた大役だが、藤島崇之監督は「責任感が強い」と太鼓判を押し、本人も「自分は一昨年のインターハイ、埼玉県予選の負けも経験しているし、代表とかいろいろな経験もしているので、そういったところは還元できる」と、使命感に燃えながらチームをけん引した。

 自身初の選手権で、チーム最高成績のベスト8という成績を残したが、「目指していたのは日本一なので、とても悔しい」ときっぱり。「それでもベスト8まで来られたのは昌平がどんどん強くなっている証拠なので、また来年、この歴史を塗り替えられるように努力したい」。3年生として選手権に戻ってくることを誓った。

取材◎多賀祐輔 写真◎佐藤博之、福地和男

おすすめ記事

サッカーマガジン 2020年2月号

This article is a sponsored article by
''.