前半、日本は幸先よく2点を先制する。23分、左サイドからの長友佑都のクロスに大迫勇也が左足で合わせてゴールネットを揺らすと、30分には右サイドから酒井宏樹が送ったボールを南野拓実が右足で蹴り込んで追加点を挙げた。後半は途中出場の久保建英らが果敢にゴールを狙うもスコアを動かすことはできず、2-0で日本がパラグアイを下した。

上写真=先制ゴールを挙げた大迫をチームメイトが祝福する(写真◎福地和男)

■キリンチャレンジカップ2019
 日本 2-0 パラグアイ
 得点=(日)大迫勇也、南野拓実

「パラグアイは良い相手」

 サムライブルーのエースストライカーが、カシマスタジアムに詰めかけた29071人の観客を沸かせた。前半23分、ボランチを務める橋本拳人の縦パスを起点に、中島翔哉、堂安律、そして左サイドを駆け上がった長友佑都とボールがつながり、最後は長友のクロスにゴール前の大迫勇也が左足で合わせて先制点を挙げた。

「長友さんから良いボールが来たので、(足に)当てることだけを考えて打ちました。(先に)1点を取れて、チームとして楽になったので良かったです」と、大迫は自身のゴールを喜ぶ。

 ワールドカップ・アジア2次予選のミャンマー戦を前にした重要な一戦。「パラグアイは良い相手でしたね。球際とかしっかり来てくれていたので」と、南米の相手との試合を振り返る。その中で、2列目の中島、堂安、南野拓実との連係から何度もゴールチャンスを作りだした。

「(大迫を含めた)この4人で結構やってきているので、考えすぎず、感覚的な部分を合わせていければ、チャンスは自然に増えると思う。カウンターでもチャンスがたくさんできたし、距離感に関してはすごく良かったかな」と、大迫は前線のカルテットの手応えを口にする。

「自信を持って中盤の3人がやること。一番それでこのチームが生きると思う。そこはうまくやりながらですけれど」(大迫)

 2022年のカタール・ワールドカップ出場に向けて、大迫を中心とした前線のカルテットがさらに攻撃に磨きをかける。

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サッカーマガジン 2019年10月号


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