7月19日に行なわれた『明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2019』で、川崎Fがイングランドの強豪クラブであるチェルシーから勝利を挙げた。試合のレギュレーションより9人まで選手交代が認められる中、谷口彰悟とジェジエウという二人のセンターバックは最後までピッチに立ち続けた。各国代表がそろうチェルシーの攻撃陣をシャットアウトし、完封勝利に貢献した。

上写真=谷口とジルーがマッチアップした(写真◎福地和男)

■2019年7月19日 明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2019
川崎F 1-0 チェルシー(イングランド)
得点者:(川)レアンドロ・ダミアン

「存在だけで脅威になる。それが彼の素晴らしさ」

 試合を終え、谷口彰悟は開口一番に「ギリギリでしたね」と言った。前半からチェルシーにボールを支配され、シュート数では川崎Fが放った7本の倍以上となる18本を浴びた。

「立ち上がりの10分くらいは良かったと思うけれど、その後は(チェルシーに)僕らの出方にアジャストされて、なかなか(ボールを)取らせてもらえなかった。取りどころを探りながら、前から行ったりもしていたけれど、一人ひとりの(マークを)はがすこともうまいし、相手の距離間もすごく良い。我慢しながら、なんとか踏ん張りながら、進めていました」

 それでも、チェルシーにゴールを許さず、終盤のFWレアンドロ・ダミアンのゴールで1-0と勝利。谷口は「どんな相手にでも、最後まで勝ちを目指すこと、勝ちへの執念というものは見せられたし、結果的に勝って終わることができたので、僕らも勝負に対するメンタリティーというか、そういったものが備わってきているのかなと感じます。それは絶対に次に生きてくる」と胸を張った。

 そんな谷口は、後半から途中出場した身長192センチのフランス代表FWオリヴィエ・ジルーと何度もマッチアップした。

「もう、背負われたらなかなか(ボールを)取れなかったですね。懐が深い。(ボールを奪うために)足でつつきたかったんですけれど、なかなか届かない。あの体勢に入られないように、事前にもっとうまく駆け引きしたかったなという思いはあります。本当に(体が)強かったし、常にクロスを要求しているようなポジションを取っていた。存在だけで脅威になるということが彼の素晴らしさかなと、やりながら感じていました」

 188センチのレアンドロ・ダミアンとはチームのトレーニングで対峙しているし、J1ではジルーと同じ192センチの名古屋FWジョーとも戦っている。だが、昨年のロシア・ワールドカップの優勝メンバーでもあるジルーは、ひと味違ったのだろう。谷口はジルーとの対戦を振り返り、そのように世界屈指のFWが持つ能力の高さについて語っていた。

取材◎小林康幸

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