2011年にドイツで開催された女子ワールドカップで歓喜の世界一に輝いた、なでしこジャパンの現地での道のりを追った週刊サッカーマガジンの連載「日々野真理のなでしこ観察日記」が、8年の時を経て帰ってきた!
 日々野真理氏のサッカーマガジン本誌での連載コラム「日々是なでしこ」出張版として、今回の女子ワールドカップ期間中にWEBサッカーマガジンで連載をお届けします。長年なでしこに密着する筆者の視線を通じて、現地フランスで戦うチームの雰囲気を感じてください!

※写真=フランスで開催される女子ワールドカップ。2大会ぶりの世界一へ!(写真◎日々野真理)

[6月1日]
いよいよフランスへ!

 2019年女子ワールドカップ開催国・フランスに向けて、日本を出発! 「決勝まで行くぞ」という願いを込めて、約1カ月10日分の荷物を詰め込んだスーツケースはパンパンです。
 私自身、女子ワールドカップのピッチリポーターを務めるのは、実は今回で5回目。毎回違うシチュエーションに、身の引き締まる思いと、楽しみでワクワクする思いが絡み合って、ソワソワ・ドキドキしながら旅立ちました。
 成田空港を出発して約11時間、パリのシャルル・ド・ゴール空港に到着すると、さらに電車を乗り継いで国内移動。現地時間21時を過ぎても、まだ明るい車窓を眺めながら約4時間、ようやく直前合宿地であるリゾート地ルトゥケに到着しました。
 ホテルに着いたのは22時半過ぎ。チャンピオンズリーグ決勝が見たくてテレビをつけると、リバプールの2点目に間に合いました。サポーターの「You will never walk alone」の大合唱に感動していると、いつの間にか記憶が飛んで、ぐっすり夢の中…。

[6月2日]
スペインとの最後の強化試合

 なでしこジャパンは、すでに現地入りして最終調整の真っ最中。この日はスペインとの強化試合が行なわれました。
 これが大会前最後の試合となりますが、地元のスポーツ施設内にあるサッカー場での試合とあって、周囲はのんびりムード。生まれてまだ2カ月というワンちゃん(写真)の見守る中での試合となりました。
 もちろんピッチ内の空気は正反対。両チームにとって、ワールドカップ本番への重要な一戦が繰り広げられます。最後のテストとして、日本も様々な選手の組み合わせをチェック。結果は1-1、日本は先制されながらも追い付きましたが、課題も多く残る結果に、高倉麻子監督は厳しい表情を見せていました。
 試合後の取材の際、熊谷紗希選手、鮫島彩選手とゆっくり話しましたが、話が止まらない、止まらない。初戦まで1週間、8年前の世界一を経験している頼もしい2人にとっても、ここからがラストスパートです。

画像: ルトゥケの会場にいた犬。でも和やかな雰囲気はピッチ外だけ(写真◎日々野真理)

ルトゥケの会場にいた犬。でも和やかな雰囲気はピッチ外だけ(写真◎日々野真理)

 さて、今回なでしこジャパンの全試合が、フジテレビ系で地上波生中継されます(※詳しい放送予定などは、各地の放送局のEPGなどでご確認ください)。中継リポーターを務める私も、「(決勝の地)リヨンまで行くぞ!」と気持ちを引き締め、初戦に向けて取材を進めています。
 この連載では、なでしこジャパン取材中の出来事などを日記風にお届けしていきます。日本からフランスに届く皆さんの声援が、より大きくなるように! フジテレビの中継や番組と合わせて、こちらでも現地の雰囲気をお伝えしていきますね!
 


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