柏のトレーニングウェアを着て加入会見に臨む鈴木 写真◎サッカーマガジン

「楽しむ気持ちを大切にしながらプレーしていきたい」

 9月9日、スペインリーグ2部のジムナスティック・タラゴナでプレーしていたDF鈴木大輔の柏加入が発表された。2015シーズン以来、3シーズンぶりの古巣復帰となる。

 鈴木はこの日、ルヴァンカップ準々決勝甲府戦の試合前に、三協フロンテアスタジアム柏で記者の取材に応じ、「自分にとって特別なクラブである、この柏レイソルに戻ってこられて、光栄に思っています。2年半、スペインの2部リーグという厳しい競争の中でやって、タフになったと自分では思っている。そういうところをプレーで出せればと思っています」と、柏への復帰が決まった胸の内を明かした。

 鈴木は07年、星稜高校(石川県)から当時J1の新潟に加入し、12年までリーグ戦57試合に出場。13年から活躍の場を移した柏では、3シーズンで89試合に出場し7ゴールを記録するなど、主力の一人としてチームを牽引した。

 その後、スペインリーグ2部のジムナスティック・タラゴナへ移籍し、2年半にわたってプレー。本職のセンターバックの他、サイドバックも務めるなど、自身のプレーの幅を広げた。

 復帰した柏は、リーグ戦では25節を終えて勝ち点29の15位と苦しい戦いが続いている。特に失点数はワースト4位の38失点。是が非でもJ1に残留するために、守備の立て直しが急務となっているが、鈴木の加入により失点数減少が期待される。「自分自身は準備できている」と、再びイエローのユニフォームに身を包んで戦う意欲を示した。

「(今の柏は)若い選手も多いと聞いているので、経験を伝えられるところは伝えていかなければいけないと思っているけれど、まずは自分らしく、自分のプレーをできるように、ということを一番に考えている。その中で、練習からアピールして、試合に出るところからがスタートだと思っています。少しでもチームに貢献できるように、自分の力を出していけるように、今は楽しみな気持ちでいるので、その『楽しむ』という気持ちを大切にしながらプレーしていきたい」

 Jリーグへの出場登録など、クラブの手続きもあるが、早ければ9月15日の26節清水戦での出場も見込まれる。スペインでさらなる経験を積んだ鈴木が、2015年11月22日新潟戦(△1-1)以来となる日立台のピッチに帰ってくる。

取材◎小林康幸


This article is a sponsored article by
''.