画像: 純粋、堅実、穏やか。
Jリーグ最大サポーターは
いま何を思う。

純粋、堅実、穏やか――。

男女に聞いた「結婚したい異性のタイプ」……の話ではない。Jリーグのタイトルパートナーである明治安田生命のことだ。

Jリーグのファン・サポーターならば、明治安田生命保険相互会社(取締役 代表執行役社長・根岸秋男)の存在がどれほどありがたいか分かっているはずだ。思い返してほしい。2013年、スポンサー収入、放映権料が頭打ちとなり存続さえ危ぶまれていたJリーグが苦肉の策として2ステージ制に移行を決めた年に、タイトルパートナーとして名乗りを上げたのが明治安田生命だった。しかも、リーグにとどまらずJ1の全18クラブはもとよりJ2・J3の全クラブとも個別にスポンサー契約を結び、地域からもJリーグをサポートしたことは記憶に新しい。冒頭の「結婚したい異性のタイプ」は冗談にしても、懐事情に苦しむJリーグとすれば「最高の伴侶を得た」気分だったのではないか。

Jリーグタイトルパートナーとしての明治安田生命のこれまでの活動は、実に純粋なものだ。先述のとおりJリーグの全クラブともスポンサー契約を結んだ上で、「従業員全員がサポーター」と公言し、各支社の従業員自らがスタジアムに積極的に足を運んでJリーグの観客動員数の底上げにも貢献してきた。また「自分たちの利益よりも地域社会の利益を大事にしたい」という思いから、各地域の支社が地元のJクラブと協力して全国各地で小学生向けのサッカー教室を開始。2014年から始まったサッカー教室は、現時点で延べ約500回にも上る。決して派手とは言えない活動ながら、わずか3年余りでこれだけの回数を実施してきたことで、多くの子どもたちがJリーグと触れ合う機会を創出した。「Jリーグを支えたい」「地域に貢献したい」という純粋な思いと堅実な社風の表れとも言える。

画像: 明治安田生命はJクラブと協力して全国各地で小学生向けのサッカー教室を展開中

明治安田生命はJクラブと協力して全国各地で小学生向けのサッカー教室を展開中

画像: サッカー教室ではJクラブのアカデミー指導者やスクールコーチが子どもたちを指導。ときにはJリーグのOB選手や現役選手がゲスト参加することも

サッカー教室ではJクラブのアカデミー指導者やスクールコーチが子どもたちを指導。ときにはJリーグのOB選手や現役選手がゲスト参加することも

そして2017年、新たな活動として「明治安田生命フットサルフェスタ2017 supported by adidas」を行なうと発表した。全国7都市で地区予選を行ない、11月19日には川崎市内のアディダスフットサルパーク川崎において全国大会を開催する。去る7月9日に地区予選の皮切りとして福岡大会を開催し、23チーム210名が参加しておおいに盛り上がった。来る7月29日はフットサルステージにおいて西東京地区予選が行なわれる。

今回のイベントを開催するに至った思いを、明治安田生命の関係者はこう語る。

「地域社会を活性化したいという思いは小学生向けのサッカー教室と同じですが、サッカー教室はどうしても参加者が限られます。お子さまでなくても参加できて、かつ、実際にプレーすることでサッカーを楽しめるイベントとして社会人向けのフットサル大会を企画しました。このイベントが、運動不足解消の場だったり、友人・職場の仲間とのコミュニケーションの場となり、スポーツのさらなる普及や地域社会の活性化につながることを期待しています」

画像: 「明治安田生命フットサルフェスタ2017 supported by adidas」の地区予選の皮切りは福岡。23チーム210名もの社会人が集まりフットサルを楽しんだ

「明治安田生命フットサルフェスタ2017 supported by adidas」の地区予選の皮切りは福岡。23チーム210名もの社会人が集まりフットサルを楽しんだ

画像: フットサルフェスタの特徴の一つが「試合中は必ずコートに女性が1人以上プレーしなければならない」こと。女性プレーヤーの出来が勝敗を分ける!?

フットサルフェスタの特徴の一つが「試合中は必ずコートに女性が1人以上プレーしなければならない」こと。女性プレーヤーの出来が勝敗を分ける!?

フットサルイベント自体は世にあふれており、派手さはない。それでも「地域に貢献したい」という、明治安田生命の純粋で誠実な思いは時間を掛けて参加者から周囲に伝わり、「ありきたりなイベント」ではなく「特別なイベント」に変わっていくのだろう。サッカー教室がそうだったように。

明治安田生命がJリーグのタイトルパートナーについて今年で3年目になる。多くのJリーグのファン・サポーターにとって「明治安田生命Jリーグ」という言葉は当たり前のように耳に届き、目に触れている頃ではないか。特に今シーズンのJリーグは、DAZNとオフィシャルブロードキャスティングパートナーの契約が超高額だったこと、それに伴い2ステージ制が1ステージ制に戻ったことでファン・サポーターの話題もDAZN一色となった。Jリーグが苦しんでいた時期から支援を行ない、今なお堅実な取り組みを続けているタイトルパートナーの立場としては複雑な心境なのでは……と要らぬ心配をしてしまう。だが、明治安田生命の根岸社長は1年半前、サッカーマガジンのインタビューでこう語っている。

「私たちがJリーグの“サポーター”になってから、たったの1、2年しか経っていません。まだまだサポーターの方々から仲間としての信頼を得ているとは思っていません。だからこそ、誠実に、謙虚に、一生懸命に続けていきたいと考えています」

タイトルパートナーとして3年目の今も、この気持ちは変わらないだろう。

(取材・構成◎老野生智明)


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