上写真=高岡の失敗があり、プレッシャーのかかる中で冷静にPKを決めた市原(写真◎Getty Images)
■2025年9月30日(現地) グループステージ第2戦(@チリ・サンティアゴ)
チリ 0−2 日本
得点:(日)市原吏音、横山夢樹
2試合連続で複数得点&無失点!
日本は常に落ち着いていた。序盤、地元の声援を背に圧力を掛けてきたチリに対しても冷静に対応。球際で戦い、チャンスを作らせない。ボールは持たれても要所を締めて、逆にボール奪取から攻撃に転じてチリゴールに迫っていった。
敵陣で相手のカウンターの芽を摘んだ31分には高岡がボックス内で倒されてPKを獲得。先制のチャンスを得た。しかし、そのままキッカーを務めた高岡のキックは相手GKメラに読まれてストップされてしまった。
PK失敗で先制のチャンスを逸したものの、前半は日本が良い守備から良い攻撃を繰り返す狙い通りの展開に持ち込んでいた。前半は0−0で終了。残り45分でゴールと勝利を目指すこととなった。
最初のチャンスは50分、高岡がバックパスを受けた相手GKにプレッシャーをかけてボール奪取に成功。しかし角度がなく、シュートまで持ち込めず。ただ後半の開始から積極的な姿勢を示し、勝利への強い意欲を感じさせた。
すると54分、左サイドハーフの齋藤の仕掛けからチャンスをつかむ。左からボックス内に進入すると、チャティリエスに足を掛けられて転倒。ファウルの判定はなかったが、船越優蔵監督がレビューを要求。映像を確認した主審は判定を変更し、日本が再びPKを獲得した。
キッカーを務めるのは市原。初戦のエジプト戦でもPKを決めているキャプテンはGKのタイミングを外して冷静にゴール中央に蹴り込み、日本が先制に成功した。
その後も日本は前向きなボール奪取からカウンターを仕掛けていった。切り替えとサポートが早く、チリに攻めの形を作らせない。だが、60分すぎからミスが目立ち始め、ゴール前まで運ばれる機会が増え始めた。
嫌な流れになったが、交代出場した小倉が中盤で体を張って相手の攻撃を封じ、そして横山が決定的な仕事をする。82分、ボール奪取に成功した石井からパスを受けると、ボックスの外から右足一閃。ゴール左隅を射抜き、リードを2点に広げた。
試合はそのまま2−0で終了。日本が開催国との対戦という重圧をはねのけ、見事な連勝。グループステージ突破へ大きく前進した。
▼出場メンバー
・日本◎GKピサノ・アレックス幸冬堀尾、DF梅木怜、市原吏音、喜多壱也、小杉啓太、MF平賀大空(46分:石井久継)、布施克真(68分:小倉幸成)、大関友翔(86分:石渡ネルソン)、齋藤俊輔(79分:横山夢樹)、FW佐藤龍之介、高岡伶颯(68分:神田奏真)