U−17日本代表は2日、タイで開催中の『AFC U17アジアカップ2023』決勝に臨み、韓国と対戦。3−0で勝利を飾ったが、決勝で2ゴールと躍動したのが神村学園高の名和田我空だ。直接FKと冷静なシュートでチームを優勝に導いた。

上写真=2ゴールを決めて優勝に貢献した名和田我空。大会MVPと得点王にも輝いた(写真◎Getty Images)

FKは決めれば誰も文句は言えないと

 まさに破格の活躍だった。大会MVPも当然だろう。

 史上初の日韓対決となった決勝戦で均衡を破るゴールを決めた。

 道脇豊が倒されて得たFKの場面。準決勝ではジャンケンによって佐藤龍之介に譲ったが、この日はキッカーを務めた。

「自分がボールを持って、蹴ると決めていて。決めれば誰も文句を言えないと思うので、思いっきり振りにいきました」

 擦り上げるように蹴ったボールは相手GKホン・ソンミンの伸ばした手を弾いいてネットに吸い込まれた。前半終了間際、45+1分のことだった。

 名和田の活躍はこれだけに留まらない。

退場者を出した相手の心をさらに折り、勝利をグッと引き寄せる追加点もマークする。66分、日本らしい連係からネットを揺らした。ピッチ中央で佐藤が放った鋭い縦パスを密集の中で受けた望月耕平がすぐさま前方へ。裏に飛び出してパスを受けた名和田は、相手DFとGKの位置を見ながら冷静にフィニッシュに持ち込んでみせた。

「(望月)耕平からいいパスが来たので、GKもうまく見えていて、GKの位置も見えていたので、冷静に流し込むことができました」と本人はさらりと振り返ったが、美しい連携のフィニッシャーという大役を見事に務め上げた。

 このゴールで大会通算5ゴールとなり、得点王に輝いた。チームの優勝に導く働きで、大会MVPも受賞。

「この試合がチームにとって大事な試合ということは、みんなで話し合っていました。W杯まであまり期間がないので、その中でもまた少しレベルアップできるように、チームに帰ってから頑張りたいと思います」

 アジア制覇にも満足感はない。目指す場所は、もっと高みだ。神村学園でつけているのと同じ14番は今大会で大きなインパクトを残した。次は世界の舞台で、その背番号が躍動する。