プレミアリーグの28節が10日に行われ、優勝争いを繰り広げているリバプールとマンチェスター・シティが対戦。試合は最高レベルの攻防を繰り広げた末に1−1のドローで決着した。リバプールの遠藤航は先発フル出場で勝ち点獲得に貢献した。

上写真=ELのスパルタ・プラハ戦から中2日ながら先発フル出場を果たした遠藤航(写真◎Getty Images)

ハイテンポでハイインテンシティ

 プレミアリーグの首位攻防戦は、試合のスタートからハイテンポ、ハイインテンシティの中で繰り広げられた。リバプールの遠藤航は3日前のヨーロッパリーグ、スパルタ・プラハ戦にフル出場したが、この日もアンカーで先発。鋭い読みとボールハント技術でチームを支えた。

 最初にネットを揺らしたのはアウェーのマンチェスター・シティだ。右CKの場面でデ・ブライネが入れた低く鋭いボールにストーンズが反応。ニアサイドに走り込んでコースを変え、ネットを揺らした。

 1点を失ったリバプールだが、ホームの大声援に背中を押され、攻撃も守備もベクトルを前に向けてプレーした。前半はスコアは動かなかったものの、後半早々にチャンスをつかむ。シティのDFアケのバックパスにヌニェスが反応。慌てて距離を詰めてきたGKエデルソンと交錯し、そのまま転倒した。

 リバプールがPKを獲得。これをマクアリスタがきっちり決めて同点に追いついた。

 このプレーでシティの守護神は右足を負傷。直後はプレーを続けたが、オルテガと交代してベンチに下がった。シティにとっては難しい展開と思われたが、代わってゴールをマウスを守ったオルテガもスムーズに試合に入り、集中したプレーを披露した。とくにサラーを投入した61分以降はリバプールが押し気味となったが、オルテガが最後尾でチームを引き締めた。

 89分には途中出場したドクが右ポストを叩く惜しいシュートを放ってシティがゴールに迫り、直後にリバプールもカウンターからボックス内に進入してシュートを放ったが、オルテガにキャッチされた。

 アディショナルタイムの8分間も、両チームは互いに攻守を素早く入れ替えながらゴールを目指したが、ゴールは生まれず。マッチ・オブ・シーズンと称された大一番は、期待に違わぬ濃密な内容を示した上で1−1のドローに終わった。

 この結果、リバプールは2位、シティは3位。首位には前日、ブレントフォードに2−1の勝利を収めたアーセナルが立つことになった。