イングランド・チャンピオンシップのハダースフィールドに所属する日本代表DFの中山雄太が現地2日、リーズ・ユナイテッド戦に左サイドバックで先発出場した(35節)。しかし前半途中に左足を負傷、交代を余儀なくされた。今月末には日本代表としてW杯予選も控えており、ケガの状態が心配される。

上写真=前半26分に負傷交代した中山雄太(写真◎Getty Images)

転倒した相手に巻き込まれる形で負傷

 前半19分だった。守備から攻撃に転じたリーズの10番、クリセンシオ・サマーフィルがドリブルを開始した際に、中山はしっかり対峙してその進行を止めようと試みた。そこへハダースフィールドのキャプテン、ジョナサン・ホッグが加勢。左斜め後ろからサマーフィルドにスライディングタックルを浴びせた。

 背後からタックルされたリーズの10番は激しく転倒。その際に中山は巻き込まれる形になり、左足を負傷した。

 ピッチの外に出て治療を受けたあと、いったんは試合に戻った中山だったが、すぐにその場に座り込んだ。左ヒザに問題を抱えたようで、それ以上、プレーを続けることができず。26分にミハウ・ヘリクと交代することになった。

 現時点で負傷の程度は分からないが、3月21日と26日には北中米ワールドカップのアジア2次予選、北朝鮮戦(ホームとアウェーの2試合)を控えており、仮に中山が欠場することになれば、日本代表にとっても大きな痛手だろう。

 なお、試合は中山に代わって出場したヘリクが前半のアディショナルタイムに先制ゴールを決めてハダースフィールドが先制したものの、直後にホッグが退場。後半を一人少ない状況で戦うことになると、67分にパトリック・バンフォードに同点ゴールを許す。そのまま1−1で引き分け、上位につけるリーズ撃破のチャンスを逃した。