2023ー24シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第4節が現地7日に行われた。セルティック(スコットランド)はアウェーでアトレティコ・マドリード(スペイン)と対戦。セルティックは古橋亨梧、前田大然が先発を果たしたが、前田の退場もあり、チームは0−6で完敗。今季CL初勝利をつかむことはできなかった。

上写真=一度はイエローカードが提示されたが、VARを経て前半23分に退場となったセルティックの前田大然(写真◎Getty Images)

後半は防戦一方に…

 グループステージの3試合を終えて1分け2敗と勝ち星のないセルティックは敵地でのアトレティコ・マドリード戦に臨んだ。日本人選手では古橋亨梧がセンターフォワード、前田大然が左ウイングで先発。今季のCL初勝利を目指したが、開始早々に先制を許してしまう。

 6分、左サイドのスローインの流れからロドリゴ・リケルメが入れたクロスの跳ね返りを、ボックスの外で拾ったアントワーヌ・グリーズマンが蹴り込んだ。

 それでも失点は試合開始直後であり、セルティックには十分な時間が残されていた。しかし、前半のうちに不運に見舞われる。ロングボールに対して右サイド深く走り込み、ボールを奪おうと前田が2度追い、3度追いと前線でのボール奪取に奮闘。連続してボールに食らいつく中でマリオ・エルモソにアプローチした際に、前田の出した左足がエルモソの足首に入ってしまう。一度はイエローカードを受けたが、オン・フィールド・レビューを経て、一発退場に。セルティックはひとり少ない状態で戦うことになった。

 その後はアトレティコの攻撃に対応していたが、前半のアディショナルタイム(45+2分)に追加点を許してしまう。右サイドに大きく開いたグリーズマンから送られたサイドチェンジのパスをボックス内でホセ・ヒメネスが頭で折り返し、最後はアルバロ・モラタが飛び込み右足でプッシュ。セルティックは前半のうちに2点をリードされることになった。
 
 後半もセルティックはなんとか凌いでいたが、ひとり少ない状況が時間の経過とともに効いてくる。アトレティコの猛攻を受けると、60分にはグリーズマン、66分にはサムエウ・リーノ、76分には再びモラタ、84分にサウール・ニゲスにゴールを許し、0−6で完敗。初勝利を手にするどころか、悔しい敗戦を喫してしまった。

 この結果、アトレティコはグループEの首位に浮上。セルティックは引き続き、最下位のまま次節のラツィオ戦に臨むことになった。