アーセナルの冨安健洋がEFLカップ3回戦(ガラバオカップ/イングランド・リーグカップ)、ブレントフォード戦にセンターバック(CB)で先発した。ガブリエウとのコンビを組み、右CBとして安定感抜群のプレーを披露。70分からは右サイドバックに回り、1−0の勝利に貢献した。

上写真=複数のポジションをこなしつつ勝利に貢献したアーセナルの冨安健洋(写真◎Getty Images)

終盤には5バックの右CBでもプレー

 リーグ戦とは大幅にメンバーを入れ替えたアーセナルだったが、開始8分に早速、ネットを揺らす。ブレンドフォードのミスを見逃さなかった。

 マティアス・ヨルゲンセンからイーサン・ピノックへのバックパスがずれたところをエドワード・エンケティアがインターセプト。最後はボックス内でパスを受けたリース・ネルソンがゴールに流し込み、先制に成功した。

 4バックの右CBで先発した冨安はガブリエウとのコンビで安定したプレーを披露。対人の強さと積極的なプッシュアップ、正確なボールの供給で攻守両面でチームを支えた。

 出場機会が限られている選手や若い選手が多いために、連係がスムーズにいかない場面も見られたアーセナルだが、堅守速攻を狙うブレンドフォードに対して前半から押し気味に試合を進めていった。

 後半に入り、69分にベン・ホワイトに代わってオレクサンドル・ジンチェンコが投入されると、冨安はホワイトが務めていた右サイドバックに回り、左サイドバックだったヤクブ・キヴィオルが右CB、ジンチェンコが左サイドバックに入ってアーセナルの4バックの構成は変化した。その直後から1点を追うホームの相手が圧力を強めたこともあって、自陣でプレーする時間が長くなっていく。チャンスがありながら決めきれず、追加点を奪えなかったアーセナルにとっては嫌な流れとも言えたが、守備陣が最後の場面で体を張って対応していった。

 85分を過ぎると、冨安、キヴィオル、ガブリエウが3CBとなって中央を固めつつ、右のワイドにセドリック・ソアレス、左にジンチェンコを配する5バックを形成。逃げ切り体勢をしっかり整えたアーセナルはそのまま最後までゴールを許さず、1点を守り切って4回戦進出を決めた。

 役割を変えながらウノゼロの勝利に貢献した冨安はその万能性を示すとともに守備スキルの高さを証明したと言えるだろう。印象的だったのは89分の場面。相手の危険なFWヨアヌ・ウィサの飛び出しにしっかり反応し、胸トラップした瞬間に足を出してシュートを打たせなかった。冨安にとっては自らの力を改めてアピールする試合になった。