リーグアン(フランス)の第6節、リール対スタッド・ランスの一戦が現地26日に行われ、スタッド・ランスの伊東純也と中村敬斗は先発出場。開始12分に敵地に残り込んだS・ランスは12分にモハメド・ダラミが先制し、16分に中村敬斗が技ありのゴールを記録。この加入後初ゴールが決勝点となり、S・ランスが2−1で勝利を飾った。

上写真=アウェーのリール戦で加入後初ゴールを決めたスタッド・ランスの中村敬斗(写真◎Getty Images)

前半16分に決めたゴールが決勝点に!

 敵地でリールと対戦したスタッド・ランスは4−3−3を採用。所属する日本代表の2人はそろって先発に名を連ねた。伊東は右ウイングに入り、中村は左ウイングを務めた。

 攻撃ではチームに推進力を与え、チャンスを創出。守備時には4−4−2に変化する陣形の中で伊東は2トップの一角を担って相手のビルドアップに制限をかけ、中村は左サイドハーフとなって対応した。

 前半12分、左CKの場面で伊東がボールを蹴り入れると、ゴール前で混戦となり、最後はセンターフォワードのダラミが押し込んでS・ランスが先制する。

 さらにその4分後だった。GKからの展開で、右サイドで相手に寄せられながらもボールを収めた伊東が短いドリブルからまた抜きパスでマーシャル・ムネツィへとつなぎ、並走していた中村へ。ボックス左でパスを受けた中村は、相手DFとGKのタイミングを外して浮き球シュート。冷静さと技術の高さが光る一撃で、S・ランスに追加点をもたらした。

 今夏加入した中村にとってはこれがリーグ戦初ゴール。ムネツィがシュートを狙う選択肢もある中で、中村へパスを送ったのは、フリーな状況だったこともあるが、チーム内で信頼が増しつつあるからでもあるだろう。

 2点をリードしたS・ランスは終盤、ホームチームの圧力を受けることになったが、79分にクロスからバンジャマン・アンドレに決められたヘディングによるゴールのみでしのぎ、2−1で勝ち切った。中村は77分まで、伊東は88分までプレーして勝利に貢献。チームは6節終了時点で3勝1分け2敗とし、順位も5位に浮上した。