2023ー24シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)が19日に開幕した。ラツィオ(イタリア)の鎌田大地はアトレティコ・マドリード(スペイン)とホームで対戦した。鎌田も絡む形で前半に失点したラツィオは長い時間、追いかける展開となるが、アディショナルタイムにドラマが待っていた!

上写真=右インサイドハーフで先発したラツィオの鎌田大地(写真◎Getty Images)

鎌田は62分にゲントゥージと交代

 ホームで迎えたCL開幕戦。ラツィオの鎌田は右インサイドハーフとして先発した。アトレティコ・マドリードの組織立った守備に手を焼きながらも、パスを紡ぎながらラツィオが攻め筋を探っていった。

 前半29分、鎌田にとっては不運な出来事が起こる。アトレティコ・マドリードのMFパブロ・バリオスのミドルシュートに対してブロックしようと足を出したが、ボールはコースを変え、無情にも自軍のゴールへ吸い込まれたのだ。

 記録上はもちろんバリオスのゴールだが、鎌田は何とも悔しい形で失点に絡むことになってしまった。

 その後、ボックス内に走り込むなど、得点への意欲を示した鎌田だが、ゴールをこじ開けることはできず。スコアは0−1のまま時計の針が進んでいった。

 鎌田は62分にマテオ・ゲントゥージと交代。その後もラツィオは攻めあぐね続けたが、4分と表示されたアディショナルタイムに、ドラマが待っていた。左CKの流れからルイス・アルベルトが左から上げたクロスに、192センチの長身プレーヤーが飛び込む。ヘディングシュートを放ったのは、ラストプレーに賭けて敵ゴール前まで上がっていた、GKのイバン・プロヴェデルだった。

 90+5分、劇的な同点ゴールで追いついたラツィオは、文字通り土壇場でアトレティコ・マドリードに追いつき、開幕戦で勝ち点1を手にすることになった。

抜群のタイミングで飛び込んだプロヴェデルが劇的な同点ヘッドを決めた!(写真◎Getty Images)