プレミアリーグのリバプールは18日、ドイツのシュツットガルトから日本代表MF遠藤航の獲得したと正式に発表した。背番号3に決定。ジョーダン・ヘンダーソンやファビーニョが移籍し、アンカーでプレーできる選手を探していたクラブに、日本代表のキャプテンが加入することになった。

上写真=リバプールのユニフォームを着た遠藤航(写真◎Getty Images)

背番号は3に決定! 

 電撃移籍と言っていいだろう。ブンデスリーガの開幕直前の18日、シュツットガルトのキャプテン、遠藤がプレミアリーグの名門リバプールに加わることになった。

 遠藤の移籍について広く報じられたのは15日のこと。リバプールが獲得に乗り出していたMFモイセス・カイセドのイングランド史上最高額となる1億1500万ポンド(推定・約214億円)でのチェルシー入りが決まった後、数日間のうちに代役として遠藤との契約をまとめ上げたことになる。

「今はとても幸せだし、リバプールというビッグクラブに加入できてとても興奮しているよ。プレミアリーグで、そして世界有数のビッグクラブでプレーすることが夢だった。僕にとっては夢が叶った」

 遠藤はリバプールの公式HPで加入について率直な思いを語っている。

「(加入するのが夢だったのか?)子供の頃、父と一緒にプレミアリーグの試合をよく見ていて、スティーブン・ジェラードが好きで、彼のプレーをよく見ていた。リバプールの試合もよく見ていたんだ」
「アンフィールドでプレーするのは初めて。アンフィールドでリバプールのファンの前でプレーするのが待ちきれない」
「僕は6番としてプレーしていて、もう少し(守備的な)選手なんだ。僕はこのクラブを守備面で助けることができると思うし、中央でいい組織を作ることができる。それが僕の仕事だと思う」
「プレミアリーグのチャンピオンになりたい。今シーズンはヨーロッパリーグも戦うので、タイトルを獲ることが僕らの仕事だと思うし、それを達成したい」

 遠藤は2027年6月までの4年契約を結んだ模様で、ユルゲン・クロップ監督も「チームを助けてくれる存在」と公式HPで遠藤について自身の評価を語っている。

「(遠藤が加入して)本当にうれしい。ワタルは本当に良い選手。本当に良い選手だから見てほしい。経験豊富で、シュツットガルトのキャプテンで、日本代表のキャプテンで、英語が上手で、いいやつで、家族思いで、ピッチの上ではマシーンで、その上いいサッカー選手で、センセーショナルな態度をとる。だから本当にうれしいよ。彼は良いサッカー選手で、経験豊富だし、ハードワークを厭わない選手だ」

 遠藤は今年30歳。すでにベテランの域に達している選手の獲得について現地では否定的な意見もある。だが、指揮官はこのタイミングで獲得する価値のある選手であると強調。遠藤の起用法についても見通しを口にした。

「どれだけ早く彼を起用できるかは考えなければならないが、フィジカル的な問題ではないだろう。あとはシュツットガルトでプレーしていたポジションで、ここでもプレーするはずだから、大きな違いはない」

 慣れるには少し時間が必要だと前置きした上で、チームに大きく貢献できる選手だと期待を寄せた。

 南野拓実(現モナコ)に次いで二人目のリバプール所属選手となった遠藤。まもなくアンフィールドで躍動する背番号3を目にすることになりそうだ。