シント=トロイデンVV(STVV)がベルギーリーグ第3節に臨んだ。ホームにアンデルレヒトを迎えたが、ボールを支配しながらも決定力を欠き、FKの流れから失点。相手が一人退場した後もゴールは遠く、開幕3連勝はならず。今季初黒星を喫した。

上写真=右アウトサイドで今季初先発を果たした橋岡大樹(写真◎STVV)

伊藤は攻撃の中心になりつつある

 ホームのSTVVがボールを支配した。シュート数でも強豪アンデルレヒトを上回った。だが、開幕3連勝はならなかった。

 STVVはシュミット・ダニエル、橋岡大樹、伊藤涼太郎が先発。序盤から現在のチームコンセプトであるつなぐ意識とハイプレス&ショートカウンターでチャンスを生み出していった。17分には敵陣でのボール奪取からゴールに迫り、最後は伊藤がシュートを放ったがGKの正面を突いてネットは揺らせない。そのほかの場面でも伊藤はボールに積極的に絡み、攻撃をクリエイトしたが、結局スコアレスで45分を終えることになった。

 迎えた後半、STVVはスタート早々に失点してしまう。自陣の右サイドでFKを与えると、ゴールまでの距離はあったものの、相手が直接ボックス内に蹴り込まず、いったんボールを運んでからクロスを上げるプレーを選択。虚を突かれることになったSTVV守備陣はボックス内でアンデルレヒトの選手たちのマークを緩めてしまい、最後はエンディアエに決められた(53分)。

 その直後に相手に退場者が出て数的優位な状況となったものの、ラストパスやシュートの精度を欠いたこともあってネットを揺らせない。69分に岡崎慎司、70分に山本理仁を投入し、攻撃の活性化を図ったが、最後までゴールは遠いまま。STVVは0−1で敗れることになった。

 この結果、順位は6位に後退。まだ3試合を終えたばかりだが、チャンスもあっただけに悔やまれるゲームとなった。STVVは次戦、20日にアウェーで2位ヘントと対戦する。