サッカーベルギー1部リーグ、シント=トロイデンVV(STVV)が7月30日に開幕する新シーズンを前に始動記者会見を行ない、トルステン・フィンク監督、新加入の3人の日本人選手、伊藤涼太郎、小川諒也、山本理仁が意気込みを語った。

上写真=新シーズンに向けて意気込みを語る小川諒也、伊藤亮太郎、山本理仁(写真◎STVV)

リーグ初戦は現地30日、スタンダールと!

 昨季からSTVVに所属するシュミット・ダニエル、橋岡大樹、岡崎慎司に加え、今夏には伊藤涼太郎、小川諒也、山本理仁の3人が加わり、現時点で6名の日本人選手がチームに在籍している。さらに2023ー24シーズンにチームを率いるのは、かつてヴィッセル神戸を率いていたトルステン・フィンク監督だ。極めて日本色の濃いチームという言い方ができるだろう。

 新指揮官は意気込みと新たに加わった日本人選手について、こう述べている。

「STVVにいられてとても嬉しいです。このチームは日本人選手、スタッフが非常に多いことでよく知られていますが、日本のフェデレーションともいい関係を築きけていて、こういうクラブで仕事ができてすごく嬉しく思っています。開幕まで10日となりましたが、ご存知の通り、非常に優れた日本人選手がおり、日本人選手以外もいい補強ができたので、とても満足しています。初めてヨーロッパでプレーする選手が多少、適応するのに時間がかかるかもしれませんが、すでにキャンプにおいて日本人選手たちはそのクオリティーを示してくれていますし、それはとても歓迎すべき状況です」

 昨季、STVVは12位でフィニッシュした。新シーズンの目標はプレーオフに進出し、ヨーロッパのカップ戦への扉を開くことになる。

 目標達成の原動力となることが期待される新加入3選手もそれぞれ会見で意気込みを語った。

「このチームでできる幸せっていうのを楽しみながら、早くこのピッチでこのスタジアムでこのユニフォームを着てサッカーをしたいなと思っています。個人的には遠藤航選手だったり、鎌田大地選手のように、このチームからもっと上のレベルにステップアップできるように頑張りたいなと思っています」(伊藤)

「チームの一員になれたことをうれしく思いますし、このチームで一つでも上の順位に行けるように、貢献できたらと思っています。日本人が多くいる中ですけど、日本人だけじゃなく、いろんな選手とコミュニケーションを取りながら、上を目指していけたらなと思っています」(小川)

「目標としては、しっかりとチームとしてプレーオフ1に入ってシーズン終わらせること、そして個人的には、自分の特徴を出しつつ、しっかり勝利に貢献して、その中で自分の成長にも繋げて、先ほど伊藤選手も言ったように、鎌田選手や遠藤航選手、冨安選手のように、ここからしっかりとステップアップして、今後日本代表になれるような選手になっていきたいと思います」(山本)

 STVVの初戦は現地7月30日(日本時間31日)。ホームに川辺駿が所属するスタンダール・リエージュを迎える。