ラ・リーガ第37節が現地15日に行われ、久保建英が所属するマジョルカはホームでラージョ・バジェカーノと対戦した。久保はベンチスタートで、1-1の状況の中、64分から登場。積極的なプレーを見せると、チームはアディショナルタイム(AT)に決勝点をスコア。カディスが敗れたために降格圏を脱し、17位に浮上した。

上写真=64分からピッチに登場した久保建英。写真は前節(写真◎Getty Images)

諦めない姿勢が生んだ決勝ゴール

 前節終了時点で降格圏の18位に沈むマジョルカは、この日の12位ラージョ・バジェカーノ戦で引き分け以下に終わった場合、他会場で行われる17位のカディスと1位レアル・マドリードの結果次第で降格が決まる状況だった。

 先制したのは、残留に危険信号がともっていたマジョルカだ。開始早々の13分に左からのクロスをベダト・ムリキがヘッドで叩き込み、リードを奪った。その後も相手の攻めを防ぎ、カウンターからチャンスを作って試合を進めていった。

 前半を1点リードで終え、迎えた後半。同様のペースで試合を進めたいところだったが、60分のCKの場面で失点してしまう。パテ・シスに頭で決められ、ラージョに1-1の同点に追いつかれた。

 ゴールがほしい状況となったマジョルカは直後の64分にベンチスタートだった久保がハウメ・コスタに代わって登場。アントニオ・ナバーロに代わってダニ・ロドリゲスも投入され、ゲームを動かしにかかった。

 久保は果敢な仕掛けとパスでゴールを目指し、チームも前に重心を傾けて徐々に攻撃の形が生まれ始める。さらにイ・ガンイン、アブドン・プラッツをピッチに送り、チームの活性化を図った。

 いよいよアディショナルタイムに試合が突入すると、強い意欲を示し続けたマジョルカに勝利の女神が微笑んだ。90+2分、ダニ・ロドリゲスが右に展開し、パブロ・マフェオがクロスを供給。イ・ガンインの頭をわずかに越えたボールはファーサイドのアブドンの元へ届いた。これを冷静に逆サイドに蹴り込み、土壇場でマジョルカが勝ち越しに成功した。

 直後に試合終了の笛が鳴り、マジョルカが勝利をつかんだ。これ以上ない劇的な展開で、勝ち点3を積み上げた。そして他会場のカディス対レアル・マドリードが引き分けに終わり、マジョルカはカディスと勝ち点で並び、当該成績で上回るために残留圏の17位に浮上。最終節となる次戦、アウェーのオサスナ戦に勝利すれば、自力で残留できる状況になった。

◆ラ・リーガの順位(下位のみ/18位以下が2部降格)
・16位:グラナダ(勝ち点37/得失点差-17)
・17位:マジョルカ(勝ち点36/得失点差-29)
・18位:カディス(勝ち点36/得失点差-17)
・19位:レバンテ(勝ち点32/得失点差-27)
・20位:アラベス(勝ち点31/得失点差-33)

※勝ち点が同じ場合は、当該チーム間の勝ち点→当該チーム間の得失点差→得失点差→総得点→フェアプレーポイントの順で順位を決定。マジョルカとカディスの対戦成績は、マジョルカの1勝1分け。