ベルギリーグのプレーオフ1の第5節が現地15日に行なわれ、三笘薫と町田浩樹が所属するロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズ(ユニオンSG)は、アンデルレヒトと対戦した。試合前に前節敗れたクラブ・ブルージュの優勝が決定した状態で臨んだが、左ウイングバックで先発した三笘が口火を切り、ユニオンSGが快勝。来季のCL予選ラウンド出場を決めた。なお、町田浩樹は前節退場となったため、出場停止だった。

上写真=アンデルレヒト戦で先制ゴールを決めた三笘薫(写真◎Getty Images)

開始2分にゴール前に詰めて決める

 開始2分だった。大きな展開で右サイドに送られたボールを収めたロイク・ラプサンがゴール前に折り返すと、ニアに走り込んだラザレ・アマニがすらしてファーサイドに詰めていた三笘がシュート。いきなり先制に成功した。

 前節ホームで勝ち点で並んでいたクラブ・ブルージュに敗れ、ユニオンSGは自力優勝の可能性を失っていた。そしてこの日のアンデルレヒト戦に先立って行われた試合で、首位クラブ・ブルージュがアントワープに3-1で快勝。その時点で勝ち点差6となり、レギュラーシーズンを首位で終えながらも、ユニオンSGはリーグ優勝を逃すことが決まっていた。

 それでもチームとして前向きに、アグレッシブにプレーした。後半50分にはデニズ・ウンダブが追加点をスコア。相手の圧力が強まる中でも鋭利なカウンターを放ち、リードを守って90分を走り切った。左ウイングバック、そして前線とポジションを変えながら三笘はフル出場。勝利に貢献し、リーグ2位を確定させて来季、チャンピオンズリーグの予選ラウンドに出場する権利を得た。

 次節は、リーグ最終戦だ。ユニオンSGは22日にホームでアントワープと対戦する。昨夏ブライトンからレンタルで加入し、ここまで7得点を挙げている三笘は、その去就が注目されているが、来季の飛躍につなげるためにも、ヨーロッパ挑戦1年目シーズンを良い形で締めくくりたいところだろう。