ラ・リーガ第36節は現地11日に行われ、久保建英が所属するマジョルカは敵地でのセビージャ戦に臨んだ。久保は2試合ぶりのベンチスタートで74分から出場。試合はスコアレスドローで決着し、マジョルカは勝ち点1を手にしたものの、依然として降格圏の18位に位置している。

上写真=途中出場でキレのあるプレーを見せた久保建英(写真◎Getty Images)

残り2試合に勝った上で…

 残留を目指す18位のマジョルカはCL出場を決めたい3位セビージャと敵地で対戦した。地力の違い、そして敵地での戦いであることも踏まえ、マジョルカのハビエル・アギーレ監督は5バックを採用。守備に比重を置いた戦いを選択したこともあり、久保はベンチスタートとなった。

 球際の激しさとリスク管理の徹底でセビージャ相手に堅い守備を見せると、前半を0-0で折り返す。後半もソリッドな守りで試合を進めていった。久保は74分にアンヘル・ロドリゲスに代わってピッチに登場。守備のタスクをこなしつつ、勝ち点3獲得のための仕事も託された。

 投入直後には、自陣深い位置から単独でボールを運び、敵陣右サイドでファウルを受けてFKを獲得。リスクを管理するチームの中で、カウンターの担い手となって好機を作り出した。

 84分には裏に飛び出し、ボックス内で仕掛けたところでDFに激しいプレーで進行を阻まれたが、ノーファウル。ただ少ない攻撃機会の中でゴールを目指す姿勢を示した。

 アディショナルタイムには相手に絶好機が訪れ、至近距離からユセフ・エン=ネシリにヘッドを放たれたが、GKマノロ・レイナが鋭い反応ではじき出し、失点を免れた。試合はそのまま0-0で終了。

 マジョルカにすれば、勝ち点1を手にし、勝ち点を33としたが、リーグは残り2試合で順位は18位のまま。残留圏の17位カディスは1試合消化が少ない状況で勝ち点35。16位グラナダは消化試合数は同じで勝ち点37。一方で19位のアラベスも同じ試合数で勝ち点31。依然として残留実現の条件は厳しい。

 ライバルチームの状況もあるが、マジョルカが残留を果たすには、次戦ホームのラージョ戦、38節のアウェーのオサスナ戦で勝つことはマストだろう。