アーセナルに所属する冨安健洋が8日に行われたプレミアシップ第36節・リーズ戦に先発し、フル出場。この日はいつもの右サイドバックではなくて左サイドバックを務めたが、1対1の強さと優れたサポート意識を示し、2-1の勝利に貢献した。

上写真=左サイドバックとしても高水準のプレーを見せた冨安健洋(写真◎Getty Images)

次戦のノースロンドンダービーに弾み

 チャンピオンズリーグ出場権獲得のために負けられない試合が続く4位のアーセナルはこの日、ホームで18位のリーズと対戦した。相手は残留争いの渦中にあり、難しい試合になると予想されたが、開始5分に予期せぬ形でネットを揺らす。相手右サイドバックからGKイラン・メリエへのバックパスをエディ・エンケティアが追いかけ、トラップが大きくなったところを逃さずシュート。相手のミスを突き、アーセナルが先制した。

 さらに10分、左サイドバックで先発した冨安もビルドアップに絡んで左サイドを攻略すると、ガブリエウ・マルティネッリのクロスを再びエンケティアが決めて2-0とした。

 その後もアーセナルはボールを握り、優位に試合を進め、27分には相手の右サイドバック、ルーク・エーリングがマルティネッリに対する危険なタックルで一発退場。ポゼッションで大きく上回り、攻撃を構築していった。

 だが、後半、残留のために負けられないリーズも勝利への執念を見せる。66分に左CKの流れから、ファーサイドのディエゴ・ジョレンテが蹴り込み、1点を返す。ファーストシュートを得点に結びつけた。

 1点を奪ったことでリーズも攻め気を強め、数的不利を感じさせないアグレッシブな姿勢を見せた。ただ、シュートエリアでシンプルな攻撃に終始するよりほかなく、2点目を奪うことはできず。一方でアーセナルも終盤は攻め込まれる場面が見られたが、要所は締めて切り抜け、勝利をつかみ取った。

 冨安は左サイドバックとしてフル出場。長期離脱から34節に復帰して3戦目でフル出場を果たした。

 アーセナルは勝ち点を66に伸ばし、4位をキープ。3位のチェルシーは67、そして次戦の相手となる5位トッテナムは62。敵地で迎える宿敵トッテナムとのノースロンドンダービーに勝てば、4位以内、すなわちアーセナルにとって6季ぶりのCL出場が決まる。