5月1日に行われたベルギーリーグのプレーオフ1の第2戦で、三笘薫と町田浩樹が先発したロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズが、三好康児がベンチスタートとなったロイヤル・アントワープと対戦。ホームのアントワープが攻勢の中、三笘と町田は守備で光るプレーを見せた。終盤はサン・ジロワーズが決定機を何度も迎えるが決まらず、0-0の引き分けに終わった。

上写真=三笘薫は守備に回る時間が長かった(写真◎Getty Images)

アントワープの三好康児は出番なし

 今季のレギュラーシーズンの対戦では、それぞれホームチームが敗れて1勝1敗という結果になったこの両チーム。三笘薫と町田浩樹が先発に名を連ねたサン・ジロワーズはアウェーゲーム5試合連続勝利というデータもあって、敵地でのゲームで強さを発揮してきただけに、期待は集まった。

 レギュラーシーズン1位から4位で争われるプレーオフ1で、4月24日の第1節では三笘のダメ押しゴールもあってアンデルレヒトを3-1で下したサン・ジロワーズ。その勢いを続けたかったが、前半はアントワープに攻勢を許す。左センターバックの町田はもちろん、左ウイングバックの三笘も守備にかかる時間が長くなり、チームとしてなかなか能動的にボールを前に運べないため、三笘が得意のドリブルを仕掛ける場面もほとんどなかった。

 0-0のまま折り返した後半は、一進一退。時間を追うごとにオープンな展開になって、出入りの激しい攻防になった。町田はそこでも安定感抜群の対応。空中戦で負けず、危険な場所を埋めてピンチを防ぎ、堅守の一翼を担った。

 三笘は67分にピッチを離れ、町田はフル出場、終盤にはサン・ジロワーズが何度も決定機を迎えるがゴールはならず、結局スコアレスドローに終わっている。三好は出番がなかった。