24日に行われたベルギーリーグのプレーオフ1の第1戦で、三笘薫、町田浩樹が所属するロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズがアンデレルレヒトに3-1で勝利を収めた。三笘は左ウイングバック、町田は3バックの左CBで先発し、勝利に貢献した。

上写真=勝利を決定づけるチームの3点目を記録した三笘薫(写真◎Getty Images)

左ウイングバックで攻守に存在感

 序盤から激しい攻防を繰り広げられた。まずはユニオンSGが2分、12分と立て続けにネットを揺らし、先手を取る。敵陣でのボール奪取から一気にゴールを目指すスピードに乗った攻撃が奏功した。だが、アンデルレヒトもすぐに反撃。26分にミスを逃さず、数本のパス交換から1点を返した。

 双方のGKの好守もあり、以降は得点が生まれず、前半はユニオンSGがリードしたまま終了。スコアが動いたのは後半52分だった。主役は、三笘だ。

 ボックス右のポケットで粘ったデニズ・ウンダフ(この試合で3アシスト!)がゴール前に折り返したところへ、三笘が疾風のごとく現れ、左足を合わせてネットを揺らした。ウンダフが折り返した瞬間、三笘はまだ相手の右サイドバック、ミゲル・ムリージョよりも後方にいた。しかし、ボールの動きを見つつ自らの動きも止めずにゴール前に走り込み、きっちり決めてみせた。リーグ戦では昨年12月18日のセルクル・ブルージュ戦以来となる今季6点目(公式戦では7点目)。ゴールの匂いをかぎ分ける才能を改めて感じさせるプレーだった。

 三笘のダメ押しゴールも効いて、試合はユニオンSGが3-1で勝利。レギュラーシーズンの首位チームが、1位から4位で行われる『プレーオフ1』の初戦、アンデルレヒトとの大一番を制した。