ラ・リーガ(スペインリーグ)の32節が現地16日に行われた。久保建英が所属する17位のマジョルカはアウェーで15位のエルチェと対戦。久保建英は後半から出場し、キレのあるプレーを随所に見せたものの、チームは0-3で完敗した。

上写真=後半から登場した久保建英。45分間で試合のすう勢を変えることはできなかった(写真◎Getty Images)

攻撃の活性化に成功も…

 降格圏を出してはいるが、18位のカディスとの差はわずかに1ポイント。マジョルカはアウェーゲームながら勝ち点3差のエルチェとの対戦に勝ち切り、残留に向けて大きな3ポイントを手にしたいところだった。

 しかし、序盤から攻めの形をつくれない。相手に押し込まれる展開が続き、それでも耐えていたが、前半終了直前の42分にホアン・モヒカに決められた。

 攻めに出るしかなくなった後半、マジョルカは久保建英とイ・ガンインをピッチに送る。久保はスペースを見つけてボールを引き出し、周囲と連動して攻撃の形をつくっていく。55分にワンツーでボックスに切り込んでシュートを放つなど、ゴールに迫った。

 だが、58分にFKの流れからペドロ・ビガスに決められ、さらにリードを広げられると、81分にもゴールを献上してしまう。右から送られた対角のロングパスに反応したテテ・モレンテにボックスへ走り込まれると、GKセルヒオ・リコが前に出て距離を詰めた。その刹那、モレンテのトラップが大きくなり、セルヒオ・リコの足に当たる。その跳ね返りがカバーに戻っていたイ・ガンインに当たり、ボールは不運にもゴールの中へ転がった。

 0-3となって、万事休す。エルチェが暫定13位に浮上し、残留争いから一歩抜け出すことに成功した一方でマジョルカは暫定17位のままだが、降格圏との差に広げるチャンスを逸した。