伊東純也がのびのび躍動で大勝の主役になった。4月3日(現地時間)、ベルギリーグ1部(ジュピラー・プロリーグ)のゲンクはオイペンを迎えて、レギュラーシーズン最後のホームゲームを戦った。5-0の圧勝を収める中で、伊東はPK獲得、ゴール、アシストと大活躍で、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

上写真=伊東純也が余裕のプレーぶりで大勝に導いた(写真◎Getty Images)

後半開始早々に今季7点目

 文句なしのマン・オブ・ザ・マッチ! ワールドカップ出場を決めてベルギーに戻った伊東純也は、PK獲得、ゴール、アシストと大活躍で、5-0の大勝に導いた。

 レギュラーシーズンも残り2試合で、ゲンクにとってはホームゲームはこれが最後。オイペンを迎えた一戦で絶対勝利が求められていた。ゲンクは5位から8位が参加する欧州カップ戦プレーオフに出場する8位を目指すが、同ポイントで並んでいたシント=トロイデンが前日に勝利、暫定で上回られて8位の座を奪われていただけに、勝利でもう一度追いつく必要があった。

 そんな緊迫した順位争いの中で、伊東純也は定位置の右ウイングで先発。開始早々の7分に、右裏のスペースに抜け出してカットイン、1人かわしたところでカバーに入った相手に止められるが、いきなり活躍を予感させた。

 それが的中したのが3分後。今度は右サイドの少し低い位置で足元で受けてから中へドリブルを開始、ペナルティーエリア内のFWオヌアチュに縦に当ててリターンをもらって、さらに進入したところで足をかけられPKを獲得した。これをオヌアチュが決めて、ゲンクの先制ゴールをお膳立てした。

 前半終了間際に再びオヌアチュがPKを決めて2点をリードすると、今度は伊東が主役だ。相手のキックオフから猛然とプレスを連動させ、左サイド深くに追い込んで相手ボールを回収すると、オイエンのセンタリングに逆サイドのゴール前に入り込んでいて、無人のゴールに右足でプッシュ。後半開始から40秒で決めた今季7点目で、リードを3点に広げてみせた。

 これで終わらないのがこの日の伊東だ。68分には右サイドでボールを受けると、シンプルに縦に持ち出し、相手を抜き切らないタイミングでセンタリング、ニアに入ってきたヘイネンがきっちりと右足のワンタッチボレーでゴール左に流し込んで4-0として、伊東はアシストも記録した。79分には相手ミスからカウンター、最後はオヌアチュが余裕を持って蹴り込んでハットトリックを達成、このまま5-0で大勝を飾った。

 伊東は81分にお役御免。ゆっくりと歩いてピッチをあとにした。この活躍で、マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたのも当然だった。