ブンデスリーガ第28節が現地2日に行なわれた。フランクフルトはグロイターフュルトとホームで対戦。ケガで戦列を離れていた長谷部誠が公式戦に復帰し、3バックの中央でフル出場。鎌田大地も先発でプレーしたが、最下位チームからゴールを奪えず、スコアレスドローに終わった。

上写真=フランクフルトの長谷部誠が先発復帰(写真はELのベティス戦◎Getty Images)

鎌田大地も先発出場

 2月5日のシュツットガルト戦で胸部を強打し、しばらく公式戦で出場機会のなかったフランクフルトの長谷部がこの日、先発に復帰した。グロイターフュルト戦に出場すると3バックの中央で守備を引き締め、安定感抜群のプレーを披露。スルーパスからイェスパー・リンドストロムのシュートを導くなど攻撃面でも違いを生み、約2カ月ぶりのブンデスリーガながら、さすがの存在感を示した。

 シャドーでプレーした鎌田もスペースに動いてはボールを引き出し、前線とリンクしながら攻め筋を探っていった。試合を通じて優勢だったのは明らかにフランクフルトの方だ。放ったシュートはグロイターフュルトの4本に対して20本と、数字が示すように敵ゴールには何度も迫った。ポゼッションも前後半とも上回っていた。しかしながら、ゴールは最後まで遠いままだった。

 鎌田は69分にベンチに下がった。この日は好機をゴールにつなげることができなかった。そして長谷部は左右にボールを散らし、敵陣深く刺すロングボールも繰り出して最後までゲームを動かそうと努めていたが、肝心のゴールは生まれず。フランクフルトは最下位チーム相手に、ホームでスコアレスドローに終わった。

 今季のフランクフルトはここまでリーグ戦で10勝しているが、その内訳はホームで4勝、アウェーで6勝。そしてホームでの引き分けはこの試合を含めて5試合あり、勝ち切れずに『もったない』試合を重ねてきた印象は強い。

 前述の通り20本のシュートを放ってはいるものの、枠内シュートは6本だけ。安定した守備を実現し、後方から効果的な配球が期待できる長谷部の復帰が、チームの起爆剤となるか。リーグ戦は残り6試合。引き分けを勝ちに持っていく勝負強さが、上位に食い込んでいくためには必要だろう。