ラ・リーガ(スペインリーグ)の30節が2日(現地)、行なわれた。マジョルカに所属する久保建英は代表帰りということもあってヘタフェとアウェーゲームはベンチスタート。1点を追う終盤に出場したが、一人少ない状況だったこともあっていい形を作れず、チームは7連敗を喫することになった。

上写真=古巣ヘタフェ戦はベンチスタートで86分に途中出場した久保建英(写真◎Getty Images)

アギーレ監督の初陣は飾れず

 マジョルカは下位に低迷する状況を変えるために監督を交代し、元日本代表監督でもあるハビエル・アギーレ監督が就任し、この日のヘタフェ戦が初陣だった。日本代表の一員として3月29日のベトナム戦に出場し、スペインに戻ったばかりの久保はコンディションを考慮されたこともあり、古巣との対戦をまずはピッチの外から見守ることになった。

 新生マジョルカは3-5-2を採用。敵地でもあり、6連敗中でもあり、まずは守備を安定させることを重視してゲームに入ったものと思われる。だが、試合開始直後から相手にペースを握られ、パスがなかなかつながらない状況が続いた。それでも前半はしのいでみせたが、61分にヘタフェの10番エネス・ウナルのシュートに対してボックス内でフランコ・ルッソがハンドをおかしてしまう。VARを経てPKの判定。そしてルッソはこの日2枚目のイエロカードで退場となってしまった。

 それでも、この場面では再三好セーブを見せていたGKセルヒオ・リコがウナルのキックを完全に読み切ってストップし、マジョルカに連敗脱出の希望をつないだ。ただ、一人少ないこともあって残り時間はさらに苦しい状況に追い込まれていった。82分には、ついに守備が決壊する。ゴンサロ・ビジャールにスルーパスを通され、ボルハ・マジョラルに抜け出されて決められた。

 残り10分を切った状況で、追いつくしかないマジョルカは、86分にロドリゴ・バタグリアに代えて久保建英、サルバ・セビージャに代えてイ・ガンイン、ダニ・ロドリゲスに代えてアントニオ・サンチェスと3人を同時に投入。攻撃に重心を傾け、同点を目指した。

 しかし、最後までネットを揺らすことができず、0-1で敗戦。この結果、マジョルカはリーグ戦7連敗。新指揮官の初戦を飾れず、降格圏を脱することはできなかった。