前田大然の先制ゴールが効いて、セルティックが首位を駆ける勝利を手にした。3月6日のスコティッシュ・プレミアシップで、リビングストンとのアウェーゲーム。前田は3トップのセンターで先発すると、17分にCKのこぼれ球をヘッドで押し込んで先制し、勝利を引き寄せた。旗手怜央は83分から登場、井手口陽介はベンチ入りしたものの出番はなかった。古橋亨梧はベンチ外。

上写真=17分にヘディングで先制点を挙げた前田大然がゴール裏のサポーターに吠える!(写真◎Getty Images)

旗手怜央は83分から登場

 前田大然がセルティックを勢いづける先制点だ。

 17分にジョッタの右CKからニアに突っ込んできたカール・スタルフェルトが狙ったヘディングシュートはGKが弾いたのだが、そのクリアボールがファーで構えていた前田大然の頭を目掛けて飛んできて、そのままヘッドで押し込んだ。5試合ぶりに決めた移籍後3点目が先制弾になった。

 この直前にカラム・マグレガーがPKを失敗していただけに、沈みがちな雰囲気を一掃する意味でも貴重な一発になった。

 相手のリビングストンは5位で、上位6チームの「チャンピオンシップグループ」で戦うプレーオフ進出のために負けたくないところ。セルティックにしてみれば、アウェーでもあってやっかいな相手だった。

 そのチームから奪った先制弾。セットプレーでしっかり逆サイドに詰めていた献身でチームを勢いに乗せた。

 後半開始1分もたたないうちに、右からのクロスが前田に向けて送られて、前田が触る前に防ごうとした相手DFに当たってゴールに転がり込む追加点。55分には左サイドの裏のスペースに抜け出したジェームズ・フォレストが角度がないもののそのままシュートを放って3点目を決めて、1分後にロングスローから1点を返されたものの、危なげない試合運び。

 前田は75分までピッチを駆け回り、3-1の勝利に大きく貢献した。ベンチスタートだった旗手怜央は83分にピッチへ。リードをしっかり勝利に結びつける役割を全うした。井手口陽介ばベンチ入りしたものの出番はなかった。

 セルティックはこれで2連勝で勝ち点を73に伸ばし、2位レンジャーズに3ポイントの差をつけて首位を快走している。そのレンジャーズとの『オールドファーム』も4月3日に控えていて、優勝へはまだまだ気が抜けない。