セルティックの日本人コンビがまたも結果を残した。旗手怜央が先制ゴールをアシストすれば、前田大然はチームの4点目を決めて、4-0の圧勝に大きく貢献。前田はほかにもチャンスに絡んで攻撃を牽引し、首位キープの大きな力になった。

上写真=先制ゴールを決めたアバダを、アシストした旗手怜央と前田大然が祝福。前田も1ゴール(写真◎Getty Images)

旗手は前半のみ、前田はフル出場

 旗手怜央が2試合連続アシストを決めれば、前田大然が移籍後2点目だ。日本人2人がセルティックでしっかりと結果を残して、またもや勝利を引き寄せる立役者になった。

 セルティックは前節にレンジャーズとのダービー「オールドファーム」で3-0の完勝、5連勝として、そのレンジャーズを蹴落として首位に躍り出ていた。その勢いのままに、2月6日に対戦した4位のマザーウェルを寄せつけなかった。

 この試合に旗手と前田が先発。旗手は前節で2ゴール1アシストという鮮烈な活躍が大きな話題になったが、またもや見事なアシストを見せた。28分、左サイドでボールに吸い寄せられた相手の裏側にできたスペースへダッシュ、パスを引き出すと、受けてからじっくり中をうかがう余裕を見せて左足でセンタリング、DFラインとGKの間にきれいに通して、逆サイドでフリーになっていたリエル・アバダに送った。アバダは難なく蹴り込んで、セルティックが先制した。

 時折、マザーウェルの反撃を受けるものの、この先制ゴールで優位に試合を進めたセルティックは、アバダがさらに2アシスト。31分、45分にいずれも右から中央へパスを通し、どちらもオーストラリア代表のトム・ロギッチが鮮やかに蹴り込んで、前半のうちに3点のリードを奪った。

 過密日程が続くことから、旗手は前半で交代。前田は引き続き左ウイングでプレーした。59分にはゴール前にこぼれたボールに素早く反応してゴールに蹴り込んだが、その直前にファウルがあったとして認められなかった。

 63分にはセンターフォワードのギオルゴス・ギアクマキスが退いたために、前田が最前線に移ったことで、よりゴールに迫る。すると71分、右からスルーパスを引き出して最高のタッチで抜け出すと、中に切り込んで左足でシュート、ブロックに入ったDFに当たったが、そのまま跳ね上がったボールが放物線を描いてゴールに吸い込まれた。1月17日のデビュー戦以来のゴールで4-0として、さらにリードを広げた。

 この後も快足を飛ばし続けて相手の脅威になった前田は、フル出場。徐々にラフプレーが増えた相手をうまくいなし続けたセルティックはこのまま4-0で勝利を収め、19試合負けなし、6連勝で難なく首位をキープ。井手口陽介、古橋亨梧が負傷で出場できていないが、「ジャパニーズボーイズ」の活躍が、またもセルティック・サポーターを喜ばせた。