上写真＝STVV加入が内定した香川真司。背番号は正式契約締結後に発表予定（写真提供◎STVV）
Jリーグ復帰も考えたが…
香川真司は覚悟を持ってヨーロッパに留まることを決意した。昨年12月にギリシャのPAOKテッサロニキFCとの契約を解除した後、その動向が注目されていたが、ベルギーのSTVVに加入することが内定。この日、行なわれた会見でギリシャでコンスタントに試合に出ることができなかった「苦しい1年」を経て、STVVで「自分の力を証明したい」と話した。
「ギリシャで契約で解除に合意してから、そのあとに立石さん（CEO）からこういう話をいただいて、本当に強い思いであったり情熱であったりを感じました。そして何よりここで（＝STVVで）プレーしたいと感じました」
Jリーグに復帰する同世代の選手が増えている中でヨーロッパに留まった理由については「最近、昨年の夏から復帰する選手がいて僕自身も正直、考えるところはありましたけど、でもやっぱりヨーロッパに残ってチャレンジしたいという思いのほうが上回りましたし、そこで成長できるということがあったので、この決断になりました。ただ成長し続けたい。そういう感覚があるし、その自信もあるので、僕は（STVVを）選びました。もちろんそれは、ピッチで証明しないといけないと強く感じています。今年はそれを皆さんに言葉ではなくてピッチの上で証明していきたい」
会見に出席した立石敬之CEOは、ベルント・ホラーバッハ監督とも話したとして、香川に「ゲームをコントロールしたり、落ち着かせる」という新たな役割を求めたいとコメント。「新たな香川真司をともにつくっていく」ことに期待を寄せた。香川自身もその役割について「チームが変われば、監督が変われば、求められるものも変化していく。今回もまた新しいチーム、監督のもとでもっともっと変化、進化していきたい。そういうチャレンジを自分は必要としていますし、監督と具体的に話した中でも非常に魅力的に感じました。そのポジションの中でまた新たな自分自身を築けるのではないかと思っています」と期待を口にした。
また、日本代表について聞かれた際には、「目指す場所」と答え、「約2年間、絡んでいないですけど、思いは強いですし、、今年はワールドカップイヤーでもあるので、目標は持っています。経験上、この1年の自分のパフォーマンスが重要視されると思うので、自分自身に期待しているし、そこに入ってもやっていけるということをイメージしながら、トレーニングしています」と代表入りへの意欲も示した。
香川はこの後13日に渡欧し、メディカルチェックを経て正式契約を結ぶ予定。STVVの勝利のために力を尽くし、自分自身の未来を切りひらく戦いに臨む。