ベルギリーグ1部(ジュピラー・プロリーグ)のシント=トロイデンVV(STVV)は現地27日、ホームで第21節・オイペン戦に臨んだ。この日はシュミット・ダニエル、橋岡大樹、原大智、鈴木優磨が先発。原の2試合連続ゴールで先制し、終盤に鈴木が追加点。日本人2トップによる得点で、連敗を5で止め、2021年最後の試合を勝利で飾った。

上写真=81分に点差を広げるゴールを挙げた鈴木優磨(写真◎STVV)

複数得点&無失点で会心の勝利

 試合開始から積極的な姿勢を見せたのは連敗ストップの意気込むSTVVだった。開始直後に2試合ぶりに先発に戻ってきた鈴木のクロスを原がヘッドで狙うなど惜しい場面を演出。前節ゴールを奪った原はセットプレーの場面でも相手に脅威を与え、23分にもゴールを狙ったが、惜しくもネットを揺らせなかった。

 だが、周囲とのコンビネーションが深まっているのは明らかで、直後の25分にその原が先制点をスコアする。コナテのパスに抜け出すと冷静に先制点を決めた。

 一方、鈴木もゴール前にタイミングよく入っていく持ち味を発揮し、35分には橋岡のクロスに飛び込み、相手GKにセーブされたが惜しい場面を作る。前半を押し気味のまま終えたSTVVは、後半、やや相手に流れをつかまれたものの、終盤に鈴木が欲しかった追加点を挙げてみせる。81分のFKの場面でブルースの蹴ったボールを鈴木がヘッド。2-0とすると、そのまま試合をクローズさせて、6試合ぶりの勝利を飾った。

 原の2試合連続ゴール、鈴木の今季2点目が生まれ、守備でも無失点。連敗を止め、STVVにとってはまさに会心の勝利。苦しい戦いが続いていたが、2021年を勝利で締めくくることになった。