セルティックのFW古橋亨梧が現地19日、スコットランドのリーグカップ決勝、ハイバーニアン戦に出場した。前半を0-0で終えて後半早々に相手に先制点を許す苦しい展開も、古橋が同点、逆転の2ゴールをスコア。見事な活躍でチームを勝利に導き、20度目の優勝をもたらした。

上写真=決勝で2ゴールを挙げた古橋。勝利の立役者となった(写真◎Getty Images)

見事なトラップと判断によるゴール

 前半、セルティックは攻めの形をつくりながらもネットを揺らすことができなかった。果敢に裏を突く古橋にボールを集め、何度もゴールをうかがった。しかし、ハイバーニアンの守備陣も得点源である古橋を警戒。タイトな守りで決定的な仕事はさせない。スコアレスのまま後半へ折り返すことになった。

 すると52分、CKから先制ゴールを許してしまう。ポール・ハンロンに決められ、0-1とされた。しかし、その直後のことだ。古橋が流れるような動きから同点ゴールを決める。ボックス左で斜め後方からのパスを巧みにトラップ。相手が寄せてくる前に左足を振り抜き、ニアサイドを射抜いた。

 そして72分、この日のハイライトが訪れる。ロギッチから送られたふわりとしたパスを相手最終ラインの背後で受けると相手GKの位置を確認。ボールのバウンドを利用して右足でループシュートを放ち、逆転ゴールを決めたのだ。

 ハムデンパークに詰めかけたサポーターの大歓声の中、古橋は何度もガッツポーズを繰り返した。その後、83分に交代でベンチに下がる際にも古橋に大きな拍手が送られた。この試合のヒーローが誰なのかを物語るシーン。試合はそのまま2-1でセルティックが勝利を収め、2年ぶり通算20回目の優勝を飾った。

 現地メディアも絶賛の古橋のプレーぶり。文字通り優勝の立役者となった。