ブンデスリーガ(ドイツリーグ)の第5節が現地19日に行なわれ、遠藤航と伊藤洋輝が所属するシュツットガルトがレバークーゼンと対戦した。遠藤はボランチで先発し、伊藤は3バックの中央でリーグ戦初先発を果たしたが、1-3で完敗。相手に退場者が出て数的優位となったが、アドバンテージを生かせず悔しい敗戦となった。

上写真=リーグ戦初先発を果たした伊藤洋輝(写真◎Getty Images)

キャプテン遠藤航は5戦連続で先発フル出場

 遠藤がボランチを務め、伊藤が3バックの中央で初先発を果たしたシュツットガルトだが、試合の入り方に失敗し、立ち上がりに失点を喫した。開始2分、後方からのボールを受けた遠藤が狙われてボールを失うと、その流れからロベルト・アンドリッヒに先制ヘッドを許してしまう。

 いきなりの失点でゲームプランが狂ったか、シュツットガルトはその後もペースをつかめない時間が続いた。19分にはさらに失点を重ねる。左サイドを突破されて、エースのパトリック・シックに4戦連続ゴールを決められた。

 開始20分で0-2とビハインドを背負ったシュツットガルトは苦しい状況に追い込まれたが、31分に先制ゴールを挙げたアンドリッヒが危険なタックルで退場となり、数的優位になる。そこから持ち直し、38分には右FKの流れから最後はオレル・マンガラが押し込んで1点を返した。

 後半は数的優位となり、前半のうちに1点を返したことでシュツットガルトが攻勢を強めると思われた。しかし、一人少ないレバークーゼンも鋭いカウンターでゴールに向かう姿勢を保ってみせる。58分にシュツットガルトは高い位置に設定していた最終ラインを破られ、ムサ・ディアビに独走を許す。伊藤が懸命に戻ってスライディングし、シュートはわずかに枠の外へと逸れたが、守備陣の意思疎通が取れていないとも映る危険な場面だった。

 その直後の60分に、伊藤はパスカル・シュテンツェルと交代した。初先発は、持ち前のキック精度や高さを存分に発揮したとは言えない内容だった。ただトップレベルを体感し、大きな一歩を踏み出したことは確かだろう。

 その後、一人少ないレバークーゼンは割り切った戦いを展開。守備的に構えてボールを奪えば縦に速い攻撃を仕掛けていった。70分には中盤の球際バトルを制して一気に前に出たフロリアン・ヴィルツがそのまま独走してネットを揺らす。レバークーゼンの至宝と呼ばれる18歳が1ゴール1アシストの活躍で、さらにリードを広げた。

 結局、試合は3-1で終了。3位と14位という順位の差が、そのまま出るような結果に終わった。