写真◎Getty Images
ブンデスリーガ2部(ドイツリーグ2部)の第6節が現地12日に行なわれ、田中碧が所属するフォルトゥナ・デュッセルドルフは、エルツゲビルゲアウエとアウェーで対戦。田中は中盤で先発出場を果たし、84分までプレー。1-0の勝利に貢献した。
上写真=激しい寄せでボールを奪い取りにいく田中碧(写真◎Getty Images)
高い技術力と的確なポジショニング
敵地でのアウエ戦に先発した田中は、中盤の一角を担い、機を心得たポジショニングで前後左右に動いてボールの経由地になった。守備でも素早いアプローチで何度も相手に攻撃を食い止めた。23分には、右CKの流れからこぼれ球に反応。ボックス外から相手を一人外して豪快なミドルシュートを放ち、ネットを揺らしたが、オフサイドポジションにいた味方がシュートコース上にいて、関与したとの判定で取り消しに。初ゴールは惜しくも幻になったものの、その後も田中は攻守両面で関わり続けてチームを機能させた。
29分には、フェリックス・クラウスがボックス内で倒されてデュッセルドルフがPKを獲得。これをロウベン・ヘニングスがタイミングを外す柔らかなキックで蹴り込み、先制に成功した。
その後もアウェーながらデュッセルドルフは構えることなく前へ前への姿勢を継続し、ゲームをリード。その中で田中は持ち前の技術の高さと的確なポジショニングを示し、84分にアペルカンプ真大と交代でベンチに下がるまで自らの役割を全うした。周囲との意思疎通はまだまだこれからという面もあるが、チーム内で田中が存在感が増しているのは確かだろう。
デュッセルドルフはそのまま1-0で勝ち切り、貴重な勝ち点3を獲得。開幕節以来の今季2勝目を挙げ、順位も12位に浮上した。