ポルトガル1部のポルティモネンセに加入したMF本田圭佑が6日、本拠地ポルティマンで入団会見を行なった。移籍について「正直、悩んだ」と明かした本田はそれでも挑戦を選んだ理由について説明。クラブの公式HPが報じている。

上写真=6日、入団会見に臨んだ本田圭佑(写真◎Portimonense SAD)

ポルトガルはレベルが高い

 ポルティモネンセからオファーを受け、本田は1カ月ほど悩んだという。「正直、最後まで悩んでいました。というのも、非常に難しい挑戦になるというのを分かっていたから。ブラジルのボタフォゴと状況が似ていて、悩んでいたんですけど、最終的にこの難しい挑戦を、受け入れようと、このオファーを受け入れようと覚悟を持って、このチームに移籍することを決めました」。会見の冒頭でそう移籍の理由を語り、他にもオファーがある中で「一番メリットがある」「難しい挑戦を受けて立つ」と考えて最終的に決断したと話した。

 昨年末に退団したブラジルのボタフォゴでも若い選手たちの手本となることが求められていたが、ポルティモネンセでも同様に、その経験をチームに還元し、勝利をもたらすことが期待されている。まだ監督とは30分程度しか話せていないものの、「まずは、しっかり選手とコミュニケーションを取ることを第一に。そして、僕も選手ですから、いいプレーをしないといけない。他の選手のいいプレーも引き出してあげないといけない。第1ステップとして、選手と会話をする、これがすべての始まりだと思っています」と、自身の役割について語った。

 現在、左足に故障を抱えており、100パーセントの状態に戻して復帰すべく治療とトレーニングを続けている。ただ、気持ちはすでにチームに『合流』している。「大前提として、非常に難しい挑戦になるのは間違いない。ポルトガルのリーグはレベルが高い。その中で、ポルティモネンセは、強豪ではない。僕が入ってどこまで変えられるのか、という挑戦になる。幸い、日本でプレーしていたブラジル人も何人かいるし、日本人も2人がいる(GK中村航輔、DF安西幸輝)。なじむまでは、比較的容易かなとは思います」と、チームにポジティブな変化をもたらしたいと意欲を示した。

 日本、オランダ、ロシア、イタリア、メキシコ、オーストラリア、ブラジル、そしてポルトガル。今回は選手として8か国目でのプレーとなる。まさしく世界をまたにかけて戦ってきた男の、新たな挑戦が始まった。