アジア競技大会のサッカー男子の準決勝が30日、大阪・長居陸上競技場で行われ、U-21日本代表がU-21ウズベキスタン代表と対戦。延長120分間を戦う激闘はPK戦へ突入し、互いに10人ずつが蹴ると、9−8で日本が勝利をつかみ、決勝進出を決めた。

上写真=88分に劇的な同点ゴールを決めた石橋瀬凪(写真◎毛受亮介)

■2026年9月30日 アジア大会準決勝(観衆15,550人/@長居陸上)
U‐21日本 1−1(9PK8) U‐21ウズベキスタン
得点:(日)石橋瀬凪
   (ウ)サルドルベク・バフロモフ

小杉のクロスから石橋が88分に同点ヘッド!

 開始8分、日本は今大会、初めてのシチュエーションを経験することになった。カウンターで右サイドを破られ、ハミドフのクロスから最後はゴール前に走り込んだサルドルベク・バフロモフに決められ、先制を許す。これが大会初失点。そして相手を追いかける展開になった。

 同点を目指して攻めに出た日本だが、左ウイングのアシルベク・ジュマエフのスピード、右ウイングのムハンマダリ・ウリンボエフの技術と強さに後手に回るシーンが散見。とくに切り替えのスピードと球際争いで劣勢となり、苦しい戦いを強いられた。

 なかなかシュートチャンスを作れないまま、前半は終了。後半開始から古谷に代えて横山を投入し、横山が左ウイング、前半左でプレーした石橋を右に回して活性化を図った。

 横山は果敢な仕掛けからゴールへのルートを開きにかかると、60分にはカットインから枠内にシュートを放つ。これは相手GKサマンダル・ムラトバエフに阻まれたが、続くCKの流れから道脇がヘッドで狙った。だが、これまたGKにストップされてしまう。

 直後、62分に3枚替えを実施すると、日本はさらに厚みのある攻撃を展開する。65分には大関をポストに使ってボックスに進入した石橋が狙ったが、またも相手GKに止められる。

 以降も怒涛の攻めを見せ、フィールドプレーヤー10人が敵陣に入ってウズベキスタンゴールに迫った。

 だが、クロスもミドルもことごとく跳ね返される。60分過ぎからほとんど日本が攻めていたが、ネットを揺らせない状況が続いた。

 攻めて決め切るか。耐えて守り切るか。残り10分、日本とウズベキスタンの攻防がますますヒートアップしていった。

 84分には横山の左からのクロスを森に代わって右サイドバックに入っていた梅木がヘッド。しかしこれもDFに当たってゴールにはならず。

 ただ、日本は諦めなかった。88分、高い位置を取っていた小杉はクロスを上げると、石橋がドンピシャのタイミングでヘッド。ついにウズベキスタンゴールをこじ開けた。

 その後も攻め続けた日本だが、90分では勝負を決めきれず。試合は15分ハーフの延長戦に突入することになった。延長前半は大関のシュートがポスト直撃し、梅木のクロスに飛び込んだ嶋本のボレーもGK正面を突く。何度も惜しい場面を作り出したが、ゴールだけが決まらない。

 延長前半終了間際に石橋に代えて中島を投入した日本は、延長後半、さらにギアを上げてゴールを目指した。ただ、それはウズベキスタンも同じで、疲労が蓄積する中でカウンターからゴールをうかがった。

 まさに死闘と呼ぶにふわさしい激闘は、延長戦でも決着つかず。勝負はPK戦に委ねられた。

 先攻は日本。4人目のンワディケが外し、その後は9人目まで全員が決める。一方でウズベキスタンも2人目のアジズベク・トゥルクンベコフが外した以外は9人目まで全員が成功。日本の10人目は延長後半、足をつっていた小杉も決めたのに対し、ウズベキスタンはクヴォンチベク・フシュヴァクトフがクロスバーに当てて失敗。日本が9ー8としてPK戦をものにした。

 これで日本の決勝進出が決定。16年ぶりの優勝を目指し、3日に韓国と対戦する。

▼出場メンバー
・U−21日本◎GKピサノ・アレックス幸冬堀尾、DF森壮一朗(76分:梅木怜)、永野修都、土屋櫂大、佐藤海宏、MF石渡ネルソン、保田堅心(62分:大関友翔)、石井久継(62分:嶋本悠大)、FW古谷柊介(46分:横山夢樹)、道脇豊(62分: ンワディケ・ウチェブライアン世雄)、石橋瀬凪(106分:中島洋太朗)