上写真=海外クラブへの移籍を前提として手続きと準備に入る市原吏音(写真◎佐藤景)
連覇にホッとしているし、めちゃくちゃうれしい
「本当にディフェンディングチャンピオンという立場で難しい大会になると思っていましたけど、無事に優勝できてホッとしています。めちゃくちゃうれしいです」
日本は前回大会を同じ大岩剛監督のもとで制しており、当然、今回も他国からマークされる存在だった。しかも多くの国がU−23代表として臨む中、日本は年齢的には下になるロス五輪世代(U21)でチームを編成。しかし力強く勝ち上がり、頂点に立った。
キャプテンを任された市原には当然、苦労もあったと思われるが、「みんな真面目で真剣に勝利のためにやっていますし、全員が同じ方向を向いていたので別に難しいこともなく、よかったと思います」と仲間を称えた。
帰国した市原は所属する大宮に戻ることなく、海外移籍を前提とした準備のためにこのままチームを離脱。交渉がまとまり次第、改めて移籍先が発表される見込みだ。
移籍を決断した理由について問われると、「自分の心の中でやっぱり海外でプレーしたいという気持ちと、できるという自信がありました。J3でやっているタイミングからいつか海外で、というのはずっと思っていたんですけど、まだまだ自分の実力と、大宮で出来ることはあるなと思っていて。今は出ていくタイミングなのかなと自分的には思いました」と説明。
大宮育ちの市原にとって、今回の決断が難しかったのは間違いない。
「アカデミーは小4からですけど、小1からスクールにも入っていますし、スクールに入る前からアルディージャっていうのは本当に生活にずっとありました。(クラブを)離れるという実感がわかないですけど、自分が決めたことですし、いずれこの時期が来るとは思ってたいたので。そこは覚悟持って挑戦したい」
「クリスマス、正月、成人式をここ(代表)で過ごしたので、ある意味、人生の中でも濃い1カ月だった」を経て、いよいよ市原は海外リーグに挑戦する。見据えているのは、ただ一つ。自身のさらなる成長だ。
「ロス世代、ロス世代と言われているので、嫌でもオリンピックは意識しますけど、そこまで実感がまだないというか。すぐ来るとは思うんですけど、オリンピックのために頑張ろうっていう感じではなくて、目の前の大会、試合を1試合ずつ頑張っているという感じです。オリンピック出られるなら出たいですし、なんならワールドカップあるので、そこへ。可能性がある限り、目指していきたいなと思います」
世代ナンバーワンと言われてきたCBがアジア王者の称号を携えて、いよいよ海をわたるーー。