U-23日本代表DF木村誠二が、攻守両面の活躍で勝利に貢献した。カタールで開催されている『AFC U-23アジアカップ』で、U-23UAE代表とのグループステージ第2戦で、前半に鮮やかなヘッドで先制点。守備も無失点に抑え、グループステージ突破に導く働きを見せたが、試合後は今後の改善すべき点も口にしている。
上写真=貴重な先制点を決めた木村。守備でも安定した出来で相手に得点を与えなかった(写真◎AFC)
■2024年4月19日 U23アジアカップ・GS第2戦
U23UAE 0ー2 U23日本
得点:(日)木村誠二、川崎颯太
「ほとんど理仁の点だと思います」
立ち上がりから多くのチャンスを作っていた日本は、26分に木村がゴールをこじ開けた。CKのセカンドチャンスからMF山本理仁の上げたクロスを、DFに囲まれながらもヘッド。左ポストに当たりながらも決まると、駆け寄ってきたチームメイトの祝福を受けた。
勝利につながる先制点を振り返り、「本当に理仁から良いボールが来て、当てればゴールに入るというボールだった」とアシストに感謝。「ほとんど理仁の点だと思います」と謙虚に語った。
CBでコンビを組んだ鈴木海音、関根大輝と大畑歩夢との両SBとのディフェンスラインの連係も安定していた。「相手のFWがヘディングが強いので、常に1人チャレンジ、1人カバーということは海音と共有していた」といい、「セキ(関根)と歩夢もよくやってくれたと思う」と仲間の働きを支えた。
グループステージ突破に貢献したものの、課題も感じ取ったようだ。「相手のプレスに苦しんで、簡単に前に蹴ってしまったり、うまくビルドアップできなかった部分があった。守備も良かったわけではなく、僕のところでもヘディングは、ほとんど前で触れていない」と振り返り、「突き詰めれば、直せる点はたくさんあって、そこを直したときにもう一個、上のレベルに行けると思う。練習からみんなで声を掛け合いながら、うまく修正していければ」と今後の戦いを見据えていた。