U―22日本代表は18日、U―22アルゼンチン代表と対戦し、5−2で快勝した。先制した後、一度は逆転されたが、終盤、立て続けにネットを揺らして南米の強豪国を破っている。鮮やかなシュートでチームの4点目を奪ったのが松村優太(鹿島)だ。ピッチ内はもちろんピッチ外でも重要な役割を担っている。

上写真=アルゼンチンとの第1戦でゴールを決めた松村優太(写真◎飯尾篤史)

福田師王がイジってくるように

 アルゼンチンとの第1戦に向けた前日会見で大岩剛監督は、「彼らはムードメーカー的な役割を担っていて、初めての選手たちとの融合を進めてくれている」とふたりの選手を評価した。

 彼らとは、鹿島アントラーズの松村優太と、ブレーメンの佐藤恵允。静岡学園高OBながら大阪府出身の松村は関西のノリで、コロンビア人の父を持つ佐藤はラテンのノリで、チームに明るいムードをもたらしている。

 大岩ジャパン初招集となった19歳の福田師王をチームに溶け込ませたのも、彼らだった。松村が明かす。

「師王は初日、全然喋らなかったんですけど、僕と佐藤選手がずっと喋りかけていたら、シュート練習でも僕らのことイジってくるようになって。師王が『1本も枠入ってないじゃないですか、全然決めないじゃないですか』って言ってきたから、『試合で決めればええねん』って。で、(アルゼンチン戦で)『決めたやん』って2人で言ったら、『いや、僕も決めましたよ』って」

 もともと明るい性格だから、意識してムードメーカーの役割をこなしているわけではないが、一方で、自身の経験に基づく部分もあるという。

「僕が最初に代表に選ばれたのが18歳くらい。Jユースの人たちはみんな顔見知りで、高体連の自分はこういう性格でも(溶け込むのが)難しかった経験があるので。師王も難しいだろうと。師王は鹿島の練習に1回来ているんで、そのときに喋ったこともあったし、彼も高体連で選手権に出ているから多少は共通点がある。そういったことをちょくちょく喋ったりしていました」

 そう語る松村はアルゼンチン戦で鮮やかなミドルシュートを叩き込んだ。これで代表活動では6月のイングランド戦、9月の北朝鮮戦に続く3ゴール目。従来の右ウイングだけでなく、アルゼンチン戦では左ウイングでもプレーしたスピードスターが、大岩ジャパンにおいて、
ピッチ内外で存在感を高めている。

取材・文◎飯尾篤史