ここ3回連続してU―22日本代表に招集されている松木玖生は、今年5月のU-20ワールドカップに出場した一つ下の世代ながらも活動のたびに結果を出し、存在感を示してきた。18日に行われるU−22アルゼンチン代表戦にも高いモチベーションで臨むつもりだ。

上写真=アルゼンチンとの『再戦』が「楽しみ」と語った松木玖生(写真◎飯尾篤史)

長所を出していきたい

 今年5月に対戦経験があるだけに、そのイメージは明確だ。

「インサイドハーフの選手が自由に動いたり、ビルドアップのところでもセンターバックが持ち出してきて、くさびを入れてくるんです」

 U-20ワールドカップ開幕直前に組まれたU-20アルゼンチン代表とのテストマッチに松木玖生は先発し、前半にゴールまで奪っている。

「(ハビエル・マスチェラーノ)監督もそのまま続投なので、同じようなサッカーをしてくるでしょうね。当時よりもレベルの上がったアルゼンチンと戦えるのはすごく楽しみですね」

 そのワールドカップ終了後の9月にU-22日本代表に招集されると、10月シリーズ、11月シリーズと連続して選出されている。

「真ん中の選手層はすごく厚いので、食らいついていきたい」と謙虚な姿勢を崩さないが、チームにおける存在感は強まるばかり。9月のパリ五輪アジア1次予選では3試合中2試合に先発し、パキスタンとの初戦では4ゴールに絡む働き。10月のアメリカ遠征では2試合とも先発し、アメリカとの2戦目にはネットを揺らした。

 アルゼンチン戦でも目指すはゴール。ただ、同じくらい重視しているのがチームへの貢献だ。戦術的なタスクをしっかりこなしながら勝利に貢献できれば、自ずと自身の評価も高まっていく。

「代表に来ると、だいたい点が取れているので、今回ももちろんそういう意気込みはあります。でも、チームがうまくいくことが自分にとって一番大事。パリ五輪最終予選に向けて自分自身がチームのコマの一つになれるように、長所を出していきたいと思います」

 10月シリーズではチェイス・アンリと福井太智、今シリーズでは福田師王と、U-20ワールドカップを戦った仲間たちも続々と“昇格”している。自分たちの世代がチームに新風を吹き込んでいる、という自覚が松木にはある。

「自分たち下の世代の突き上げは必要になってくると思います。それによってチームの向上心がさらに上がっていくと思うので、自分もそれに乗っかっていけるようにしたい」

 5月のゲームは1-2で敗れたが、11月18日の“再戦”ではどのようなプレーを披露するのか。「層が厚い」と語ったように、インサイドハーフは鈴木唯人、山本理仁、川﨑颯太、三戸舜介と、実力者が揃う激戦区。その中でもスタメンの座を勝ち取って、ゴールを狙いながらビルドアップにも関わり、守備のスイッチを入れるなど、チームを機能させようとする松木の姿が見られるはずだ。

取材・文◎飯尾篤史