日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長は1日、東京オリンピックのサッカー競技に関して登録メンバーが男女とも18人から22人に拡大されると明かした。昨日に決定事項としてFIFAから連絡が入ったという。また、試合の成立に関するルールについてもJOCから通達された。

上写真=登録枠の拡大によって当初バックアップメンバーとして発表されていた林大地、瀬古歩夢、町田浩樹、鈴木彩艶の4選手は登録メンバーとして本大会に参加する(写真◎JMPA、Getty Images)

試合成立には選手7名以上、最低1名のコーチが必要。不成立は0-3の負けに

 オリンピックの登録メンバーが18人から22人変更されることになった。JFAは昨日、FIFAから連絡を受けたという。オンラインによるメディアブリーフィングに出席した反町委員長は「東京五輪だけの例外的な措置としてバックアップというカテゴリーを無くして、登録は22名という形になります。ただ、試合に臨めるのは18人で、試合のたびに22人の中から選ぶ」と今回のレギュレーション変更について説明した。

 また、試合の成立に関してはJOCから連絡を受けたと明かした。コロナ禍の状況である現在、試合の成立には7人以上の選手と、最低1名のコーチが必要となった。そして試合が成立しなかった場合には0ー3の敗戦扱いになるという特別ルールが設けられた。

 今回の登録枠変更について男子サッカーの指揮官である森保一監督は「日本にとっても良い条件だと思っています。まずは過酷な日程と気候の中で、選手たちのことを考えると、ケガにリスクも低くなりますし、プレーヤーズファーストという観点から良いこと。元々、18人プラス4人のバックアップメンバーでしたが、そのバックアップという言葉に私は引っかかっていました。『22人で戦うんだ』というところをルール上でも選手たちに感じてもらえながら戦えるのはいいことだと思っています」と、語った。

 さらに、登録枠の拡大に伴って新たにメンバー変更を行なうかどうか問われると、「22人で戦うという中で(試合のたびに)18人のメンバーを選べます。4人は、色んな想定の中で選ばせてもらっていますし、(メンバーに)変わりはないかなと思います。われわれにとって最善ということで選んでいますので、選び方自体は変わらない」とすでに発表済みの『22人』で大会に臨むと話した。

 男子サッカー(U-24日本代表)では、FW林大地(鳥栖)、DF瀬古歩夢(C大阪)、町田浩樹(鹿島)、GK鈴木彩艶(浦和)の4名、女子サッカー(日本女子代表)ではMF木下桃香(日テレベレーザ)、MF林穂之香(AIK)、DF三宅史織(INAC)、GK平尾知佳(新潟L)の4名が当初、バックアップメンバーとして発表されていた。