上写真=A代表との試合に先発し、73分までプレーした三好康児(写真◎JMPA兼村竜介)
やれることはやってきている
U-24代表にとって、残る6月シリーズの試合は12日のジャマイカ戦だけ。五輪エイジの選手にとって、今回が本大会に向けた最終選考の場であることを踏まえれば、プレッシャーのかかる試合になる。チームの立ち上げ以来、コンスタントにメンバー入りを果たし、中心選手としてプレーしてきた三好は言った。
「手応えというか、今回だけじゃなくて、前回のアルゼンチンとの試合(3月)も含めてプレーする機会をもらって、自分の中でできることは準備して出してきたつもりです。全てを出せているとは言えないですけど、やれることはやってきていると思っています」
3月の活動の直前は、所属クラブでなかなか出番に恵まれず、終盤に途中交代で短い時間プレーすることを繰り返していた。そしてアルゼンチン戦を経てベルギーに戻った後は一転、出場を重ねた。3月以上のプレーが期待されていた。
ただ、出場した今月3日のA代表との一戦は、悔しさの残る結果になった。
「点を取れていないですし、チャンスもつくり出せなかった。それが自分の力であって、そこは満足できない。自分の取り組む姿勢は見せられた部分もあると思いますけど、結果というところでシビアに考えたら、まだまだ足りていないですし、そこは自分にもっと必要なことだなって改めて思います」
A代表との試合は0-3で敗れた。3失点し、無得点。「点を取られたことをチームとして反省しなくてはいけないし、攻撃陣としてゼロに終わったのは悔しい」と三好は振り返る。そして「個人的には打開できたシーンがなかった。ボールの引き出し方から、自分がボールを受けた時にどういうふうに崩していくか、個人での突破を、激しいインテンシティーの中で出していけないとA代表に入っていくことや、その舞台でプレーするのは厳しい。そこは改めて感じました」と、現時点での大きな差を痛感したと話した。
今回の活動は12日のジャマイカ戦で終了する。言わば、その試合がメンバー選考前の最後の実戦機会。そこで三好は何を見せるか。
「(現在の自分の)立ち位置は、自分が現時点で評価できるものではないと思っています。自分はまずはメンバーに入るためにプレーで示していくのが全てだと思っていますし、あとはオリンピックの先を常に見据えて、パフォーマンスを出し続けないといけない。今回、A代表と試合をしたことで、結果にも表れているように、足りなさを痛感していますし、それができなければオリンピックも厳しい部分があると思う。今は全力で与えられたことに取り組むのが一番だと思っています」
ラストチャンスで、自分のプレーを見せるだけ。座して待つよりは、いでて活路を見出さんーー。ジャマイカ戦で、三好はピッチに『いでる』。