U-24日本代表の三好康児が1日、オンラインで取材に応じた。チームは3日に急きょ、札幌でA代表と対戦することになり、タイトなスケジュールをこなすことになったが、三好自身はアピール機会が増えたと試合が組まれたことを歓迎。本大会のメンバー入りに向けて、全力を注ぐと誓った。

上写真=今回の活動で存在を示したいと語る三好康児(写真◎サッカーマガジン)

人生において最も大きな大会の一つ

 今回の活動でU-24日本代表は2試合を戦うが、A代表のジャマイカ戦が中止となり、急きょ、A代表と試合を行なうことになった。自分の立場が決して安泰ではないと自覚する三好は、試合が増えたことを歓迎した。実践で自身をアピールする機会が増えたからだ。

「この活動が最後の選考で、一番大事になると思っているし、ここから(選手の)数がより絞られて、本大会のメンバーが発表される。この試合はそこに向けてアピールの場になるし、自分もやっぱりアピールしなければ、そこに入っていくことは(できない)。(メンバー入りが)必然の選手は誰もいないと思っているので、全員がそういう気持ちを持っていると思う」

 この世代の代表で10番を背負う機会が多く、チームをけん引してきた三好も本大会の登録18人という枠に入るのは簡単ではないと感じていた。オーバーエイジ(OA)の3人を除けば、メンバー入りできる五輪世代の選手は15人のみだ。

「僕らは何年も前から東京五輪世代と言われてきて、この世代の誰もが(五輪を)意識してきました。大会が一年延びた中で、いろんな難しい部分もあったと思うけど、みんながこの大会に向けてアピールしたいと思っていた。この大会よりもっと上の目標を持っている選手もいると思いますが、自分たちにとっては大きな大会の一つ。人生において、最も大きな大会の一つと言っても過言ではないくらい。そこに向けての準備は全員がしてきていると思います」

 狭き門をくぐり抜け、メンバー入りを果たすために三好は「僕自身は2列目の攻撃的選手として自分の特長を出しながら、このチームの攻撃の部分を活性化させるというところが一番だと思っています。点を取る、(攻撃を)作るという二つを意識してやっていければ」と、攻撃面で大きなアピールが必要だと考えている。「海外で戦っていく中で、自分のチームでも監督が代わったり、いろんなサッカーの変化の中で戦ってきた自負がある。メンタル的な強さというか、そういう戦いの中でやってきた経験を出せれば」と、この1年で「タフになった」と自覚する精神面の成長も見せたいという。

「(五輪は)結果を残すことで、ビッグクラブへのステップアップにもつながる大会だと思います。ただ、自分個人の目標は、ワールドカップに出て日本代表として活躍すること。それが小さい頃から僕の一番の夢ですが、通過点の一つにはなると思うし、現段階で自分の目の前にある一番大きな大会。全力を尽くして戦えれば」

 東京五輪経由カタールW杯行きを実現すべく、三好はこの6月シリーズの活動に、全身全霊で臨む。