GKのポジション争いが激しい。連日、川口能活コーチとともに3人のGKがしのぎを削る。久々に東京五輪世代の代表チームに戻ってきた谷晃生は、強い思いを持って今回の活動に臨んでいる。目指すのは自分の持ち味を発揮して生き残ることだ。

上写真=短い期間ながらライバルから刺激を受けて充実のトレーニングをする谷晃生(写真提供◎JFA)

1年延期でまた競争の中に入って来れた

「まずやっぱり東京オリンピック世代で、日本で開催される大会は目指さなきゃいけない場所。(チームの)発足当時、一番最初のメンバーにも呼んでもらって、自分自身、思い入れがあるというか、そこに向けての気持ちは強いです。(大会が)1年延期された中で自分もJ1で試合に出場できる機会をもらって、こうやってまた呼んでもらえた。競争の中に入れてこれたのか、と思います」

 五輪への思いを聞かれ、谷は率直に語った。昨季はガンバ大阪から湘南ベルマーレに期限付きで移籍して、キャリアで初めてJ1の舞台に上がり、25試合に出場。チームは苦しい戦いを強いられる中でゴールマウスを守り、奮闘した。その経験は間違いなく、今に生きている。

 今季も引き続き、開幕から湘南のゴールを守り、そして東京五輪世代の代表チームに、本大会まであと4カ月と迫るこのタイミングで返り咲いた。むろん、ここはゴールではない。今回は大迫敬介、沖悠哉、そして谷と3人のGKが選ばれているが、このチームに生き残り、本大会のメンバー入りを目指すには、合宿とアルゼンチン戦を通して、自身の特長をアピールすることが必要だ。

「自分の武器は守備範囲の広さだと思いますし、色んな予測をして準備して、その中で少しでも広い範囲を守れるというところを出していければと思います」

「サコ(大迫)に関しては、フィールドにいるときの存在感だったり、どっしりとした、何て言うか表現しづらいですけど、そういうものが大きいし、色々な技術が高いと思います。沖選手に関してはビルドアップの能力だったり、キックの質は本当にすごい。リーグ戦から見ていても、自分もそういうところを高めていけなければいけないという中で、見本になるような選手だなと思います」

 メンバー入りを争いライバルたちをリスペクトしつつ、もちろんその座を譲るつもりはない。「自分の武器を出していかなければ生き残っていけないと思う。しっかりやっていきたいなと思います」。

 谷は思い入れの強いチームでゴールを守るために、練習から100パーセントで臨んでいる。